杜のAndroid研究室

第281回

成果をグラフ化するカルマ機能を備えるToDo管理ツール「Todoist」

マルチデバイスでタスクを同期できるほか、直感的な操作でタスクを完了・延期可能

 『杜のAndroid研究室』では、スマートフォン向けOS“Android”をテーマに、窓の杜スタッフが厳選したアプリなどを紹介していく。今回は、マルチプラットフォームに対応するToDo管理アプリ「Todoist」に焦点を当て、その使い方と機能を紹介しよう。

マルチプラットフォーム対応のToDo管理ツール“Todoist”のAndroid版

「Todoist」
初回起動時に表示される画面からユーザー登録とログインが可能

 「Todoist」は、マルチプラットフォーム対応のToDo管理ツール“Todoist”のAndroid版公式アプリ。“Todoist”はAndroid版のほか、Windows/Mac/iOS/Webアプリ版やChrome/Firefox/Safari用の拡張機能が提供されており、複数端末でタスクを同期し、管理することが可能。また、直感的な操作でタスクの完了や延期が行えるほか、テキスト入力でタスクの締切日や繰り返しを設定することができる。さらに、タスク完了の成果をグラフ化する“カルマ”機能も備えている。

 利用にはユーザー登録が必要となり、初回起動時に表示される画面からGoogleアカウントまたはメールアドレスを使って、ユーザー登録とログインが可能。ログイン後には、当日分のタスクが一覧される[今日]画面が表示される。画面右下の[+]ボタンをタップすると入力エリアが表示され、日本語入力アプリでタスクを入力して追加することが可能だ。

 タスクの追加時には、“今日”“4/1”“9時”などの具体的な日時をテキストで入力することで、タスクの締切日時を指定することができる。また、“毎日”“毎週金曜日”“毎月末”などとテキスト入力すれば、定期的なタスクを追加することも可能だ。なお、日時を特に指定しない場合は、自動的に当日分のタスクとして追加される仕組み。

画面右下の[+]ボタンをタップすると入力エリアが表示され、日本語入力アプリでタスクを追加できる
“明日”と入力して締切日時を設定したり、“毎週金曜日”と入力して定期的なタスクを追加することが可能

追加したタスクを優先度や階層、“プロジェクト”で整理できる

画面左上の[メニュー]ボタンからメインメニューを表示し、“7日間”や“インボックス”などのタスク一覧に切り替え可能

 [今日]画面では、当日分および締切日を過ぎた期限切れのタスクのみを一覧できるが、画面左上の[メニュー]ボタンからメインメニューの[7日間]項目を選択すれば、1週間先までのタスクを一覧可能。また、メインメニューの[インボックス]項目を選択すると、デフォルトの“プロジェクト”である“インボックス”に登録された全タスクを一覧することができる。

 一覧画面でタスクをタップすると選択状態となり、画面下部中央に表示されるペン型ボタンから編集を行える。編集画面では、タスク名や締切日時を変更できるほか、優先度を4段階から選択したり、“親タスク”を設定してタスクを階層化することが可能。また、あらかじめ作成しておいた“プロジェクト”にタスクを分類することもできる。

 “プロジェクト”は、メインメニューで[プロジェクト]項目を選択し、下部に表示される[プロジェクトを管理]項目から[プロジェクトを追加]をタップすることで新規作成が可能。仕事用やプライベート用などの“プロジェクト”を作成し、それぞれに分類したタスクを一覧して管理することができる。

タスクの編集画面では、締切日時や優先度を変更できるほか、“親タスク”や“プロジェクト”を設定することが可能
メインメニューの[プロジェクト]項目をタップし、展開されるメニュー下部の[プロジェクトを管理]項目から“プロジェクト”を作成できる

スワイプ操作でタスクの完了や延期ができ、他ユーザーとのタスクの共有も可能

 タスクを一通り追加したら、それらを完了していくことになるが、本アプリでは直感的な操作でタスクの完了などを行えることが特徴のひとつとなっている。[今日]画面などの一覧でタスクを右へスワイプするだけで完了でき、完了したタスクは一覧から消去される。また、タスクを左へスワイプすると、日付アイコンが並んだ画面が表示され、タスクの締切日を“明日”“来週”や特定の日付などにすばやく延期することが可能だ。さらに、[7日間]画面などでは、タスクをドラッグ&ドロップして、締切日を変更することもできる。

タスクを右へスワイプして、すばやく完了することができる
タスクを左へスワイプすると表示される画面では、日付を選択してタスクの締切日を延期できる

 また、本アプリでは他のユーザーと“プロジェクト”を共有することで、複数ユーザーでタスクを共同管理することが可能だ。メインメニューの[プロジェクト]項目から各“プロジェクト”を選択してタスク一覧を表示したら、画面右上の[…]ボタンをタップし、メニューの[プロジェクトをシェアする]項目を選択しよう。次に表示される画面の右上にある人型ボタンからメールアドレスを入力して、他のユーザーを“プロジェクト”へ招待可能。

 共有した“プロジェクト”は、すべての参加ユーザーがタスクの追加や編集、完了、延期などを行うことができ、変更した内容が他のユーザーのアプリ画面にも同期される。また、タスクの編集画面では、参加ユーザーから担当者を割り当てることも可能だ。

[プロジェクトをシェアする]項目から他のユーザーを招待して“プロジェクト”を共有可能
共有した“プロジェクト”では、各タスクの編集画面から担当者を割り当てられる

タスク管理の頑張り度をグラフ化する“カルマ”機能を利用可能

 自分のタスク管理の頑張り度を確認できる機能として、本アプリに搭載されているのが“カルマ”機能だ。1日の目標数のタスクを完了することで、“カルマ”という数値が増え、“初心者”“新米”“中級者”“プロフェッショナル”などとレベルアップすることが可能。メインメニューの最上部で現在の“カルマ”を確認できるほか、ユーザー名をタップして表示される[プロフィール]画面では、“カルマ”の推移を折れ線グラフで確認可能。

 また、メインメニューの[設定]項目から設定画面を表示して、[カルマ]画面を開くと、1日や週間のタスクの目標数、土日などの休日を設定できるほか、“カルマ”機能をOFFにすることも可能だ。

タスクを完了することで“カルマ”の数値が増え、推移をグラフで確認できる
設定画面から[カルマ]画面を開くと、1日や週間のタスクの目標数などを設定できる

 このほか、本アプリのウィジェットをホーム画面に配置することもできる。“今日”“7日間”“インボックス”または各“プロジェクト”を選択して、タスク一覧を配置でき、ウィジェット右上の[+]ボタンからタスクの追加も行える。また、タスクの追加をすばやく行えるアイコンサイズの小さいウィジェットを配置することも可能だ。

 また、設定画面から表示できる[通知]画面では、各種通知の設定を行える。[毎日のレビュー]項目からは、毎日指定時刻に当日分のタスク一覧を通知するように設定可能。また、[クイック追加]項目の通知をONにすると、タスクをすばやく追加できるボタンを通知パネルに常駐させられる。

“今日”“7日間”などのタスク一覧をウィジェットとして配置可能。タスクをすばやく追加できるウィジェットも配置できる
[通知]画面の[毎日のレビュー]項目からは、毎日指定時刻にタスク一覧を通知するように設定可能

 なお、本アプリは無償アカウントでも基本的な機能を利用できるが、有償のプレミアムアカウント(3,500円/年、税込み)にアップグレードすることで、すべての機能を利用可能。プレミアムアカウントでは、タスクの締切を通知するリマインダー機能のほか、タスクを分類するラベル機能、コメント機能などを利用できる。

「Todoist」
【著作権者】
Doist
【対応OS】
端末により異なる
【ソフト種別】
フリーソフト(アプリ内課金あり)
【バージョン】
端末により異なる(16/03/23)

(ライターズハイ:鈴木 友博)