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Twitterのアカウントが消える前に!過去の全ツイートをローカルにバックアップしておくテク
2017年8月18日 06:10
Twitterの日本語版がスタートしてから、2018年で丸10年となります。早い時期から利用している人だと、現在までのツイート総数は、数万件あっても不思議ではありません。1日に3件前後のツイート数であっても、年間だと1,000件、10年ともなるとトータルで1万件を超える計算になるからです。
Twitterでは、これら過去のツイートはすべてオンラインに保存されているため、何らかの事情があってアカウントが削除されたり、あるいはサービスそのものが停止するような事態が起こると、すべてのツイートは取り出せなくなってしまいます。ひとつひとつのツイートを読み返すことはないにせよ、ライフログとも言えるこれらのデータがあっさり消えてしまうのは、ちょっと困るという人も多いのではないでしょうか。
[全ツイート履歴をリクエストする]で過去のツイートを取得
Twitterではこうした場合のために、過去のツイートのアーカイブをローカルに保存できる機能が用意されています。これを使えば、過去の全ツイートをバックアップすることができ、万が一アカウントやサービスそのものが消失することがあっても、Webブラウザーを使って手軽に振り返ることができます。
過去のツイートを取得するには、Twitterの設定画面を開き、[ユーザー情報]から[全ツイート履歴をリクエストする]をクリックします。数分待つと、ダウンロードの準備が完了したことを知らせるメールが届きますので、メールに書かれたリンクをクリックします。ZIPファイルがダウンロードできたら、作業は完了です。
キーワード検索もできて過去ログを探すのにも便利
過去のツイートを参照するには、解凍すると生成されるフォルダーの中にある“index.html”をブラウザーで表示します。もとのTwitterとほぼ同じインターフェイスで、過去のツイートが表示されます。
ところでこのツイート履歴、単なるバックアップというだけでなく、過去のツイートを検索するのにも重宝します。画面の右側には月ごとのツイート数が簡易なグラフで表示されており、ツイート数の推移を見ることができるほか、クリックするとそれぞれの月のツイートを参照できます。さらにキーワード検索にも対応しているので、過去のツイートの中から特定の話題だけをピックアップして表示するのも容易です。
さらにダウンロードしたデータの中には、これらのツイートがCSVファイルとして含まれていますので、表計算ソフトなどで読み込んで処理することもできます。リツイート数やいいね!の数が保存されないことや、開始日を指定できないため次回再びダウンロードするとまたあらためて利用開始日からのデータを取得することになるなど、多少の難点はありますが、定期的に履歴の取得を心がけておけば、万一の際も慌てずに済むことでしょう。
山口 真弘
テクニカルライター。PC周辺機器や電子書籍、電子辞書、ウェブサービスについてのハウツー記事をImpress Watch/ITmedia/CNETなどのWeb媒体に執筆。著書に『PDF+Acrobat ビジネス文書活用[ビジテク] 』(翔泳社)『ScanSnap仕事便利帳』(ソフトバンククリエイティブ)など。