いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel新機能】月ごとの売上予測が関数も分析ツールも不要に! 簡単便利な「予測シート」

 Excel(エクセル)は、仕事や普段の生活で使う機会の多い、最も身近なアプリケーションのひとつです。しかし、「イマイチよくわからないまま使っている」「実は少し苦手……」という人も多いのではないでしょうか? この連載では、いまさら人に聞けないけど、知っていれば必ず役に立つ、Excelを使いこなすためのノウハウを紹介します。

データの変化を予測するには専門的な知識やテクニックが必要?

 「目標とする売上金額の達成はいつか、毎月の売上データから予測したい」というように、将来のデータの変化を予測したいと思ったことはないでしょうか。

 Excelで統計関連の関数や回帰分析などの分析ツールを使えば、このようなこともできますが、少し難しいと感じる読者もいるかもしれません。

 そんな方には、Excel 2016の新機能「予測シート」がおすすめです。「予測シート」機能を使えば、簡単な操作で過去のデータから将来の数値を予測することができます。今回は、この「予測シート」機能の使い方を解説します。

Excel 2016の新機能「予測シート」なら簡単に将来の数値を予測できる

 毎月末の売上高を記録した表(①)のデータから、「予測シート」機能を使って今年9月の売上高を予測してみましょう。

 予測に使うデータが入力されているセル範囲をドラッグして選択します。ここでは、売上高の表になっているA2:B10(②)を選択します。

 セル範囲を選択したら、リボンの[データ]タブ(③)の[予測シート](④)をクリックします。

 [予測ワークシートの作成]ダイアログボックスが表示されます。[予測終了]に、予測を終了する日付を入力します。ここでは9月末の売上高を予測したいので、「2017/9/30」(⑤)と入力します。そのあと、[作成](⑥)をクリックします。

 自動で新しいシートが作成され、将来の売上予測の表とグラフ(⑦)が表示されました。9月末の売上高の予測値が、視覚的にわかりやすくまとまっています。

 すでに入力されているデータは青色の線、予測結果の部分はオレンジ色の線で表されています。予測結果をよく見るとグラフが枝分かれしています。この枝分かれした上側の線を「信頼上限」、下側の線を「信頼下限」といい、信頼上限と信頼下限の間の範囲を「信頼区間」といいます。実際の数値は、上側と下側のオレンジの線の範囲(つまり「信頼区間」)に95%の確率で入ると想定されています。

予測シートで作成したグラフを図としてほかのシートに貼り付ける

 作成されたグラフを、予測のもとにした売上高の記録表が入力されているシートにコピーして貼り付けてみましょう。まず、グラフエリアをクリックします(①)。グラフが正しく選択されると、グラフの周りに白い丸型のハンドルが表示されます。

 グラフが選択された状態でリボンの[ホーム]タブ(②)→[コピー](③)をクリックします。

 シートを切り替えて、グラフを貼り付ける位置にあるセル(④)を選択し、[貼り付け](⑤)をクリックします。

 売上高の記録表の横に、コピーされたグラフを貼り付けることができました(⑥)。

 ここではExcelシート上にグラフを貼り付けましたが、もちろんWordやPowerPointなどに貼り付けることもできます。

「予測シート」を使えば手軽に将来のデータを予測できる

 統計関連の関数や分析ツールを使わなくても、Excel 2016の「予測シート」を使えば、時系列で記録された既存のデータから簡単に将来のデータを導き出すことができます。

 将来のデータの推移を予測するときのひとつの指標として、「予測シート」機能を業務でぜひ活用してください。