いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel】用紙の真ん中に印刷したい! 特定範囲だけ印刷したい! 意外に使えるエクセルの印刷テク2選

 Excel(エクセル)は、仕事や普段の生活で使う機会の多い、最も身近なアプリケーションのひとつです。しかし、「イマイチよくわからないまま使っている」「実は少し苦手……」という人も多いのではないでしょうか? この連載では、いまさら人に聞けないけど、知っていれば必ず役に立つ、Excelを使いこなすためのノウハウを紹介します。

表そのものは修正せずに、印刷位置や印刷範囲を変更したい

 表を印刷して周りにいろいろ書き込みたいときなど、「表を用紙の真ん中に印刷したい!」と思ったことはありませんか。また、表が大きいときや、表内の一部の情報を非公開にしているときなど、「表の一部の範囲だけ印刷したい!」と思ったことはないでしょうか。

 どちらも、Excel上で簡単な設定をするだけで実現することができます。今回は、「表を用紙の中央に配置して印刷するテクニック」と「特定の範囲だけ印刷するテクニック」を解説します。

テクニック1 表を用紙の中央に配置して印刷する

 安全巡視の当番表(①)を用紙の中央に配置して印刷してみましょう。[ファイル]タブ(②)をクリックします。

 [印刷](③)をクリックすると、画面の右側に印刷プレビュー(④)が表示されます。印刷プレビューを見ると、用紙の左上に印刷されることがわかります。

 それでは、印刷の設定を変更しましょう。[設定]の一番下に表示される[ページ設定](⑤)をクリックします。

 [ページ設定]ダイアログボックスが表示されます。[余白]タブ(⑥)をクリックし、[ページ中央]の下に表示されている[水平][垂直]の両方にチェックマークを付け(⑦)、[OK](⑧)をクリックします。

 再び印刷プレビューが表示されます。余白の設定を変更したことにより、表が用紙の中央に印刷されるようになった(⑨)ことがわかります。

テクニック2 特定の範囲だけを印刷する

 会員名簿の中で、会員番号が1001から1010までのデータ(①)のみを印刷する例を考えてみましょう。

 表の中で印刷したいセル範囲(②)を選択します。[ページレイアウト](③)タブをクリックし、[印刷範囲](④)→[印刷範囲の設定](⑤)をクリックします。

 選択した範囲だけが印刷されるように設定されたかを、印刷プレビューを見て確認してみましょう。[ファイル]タブ(⑥)をクリックします。

 [印刷](⑦)をクリックすると印刷プレビューが表示されます。会員番号1001から1010までのデータだけが印刷されるように設定された(⑧)ことがわかります。

 設定した印刷範囲を解除したいときは、[ページレイアウト]タブ(⑨)から、[印刷範囲](⑩)→[印刷範囲のクリア](⑪)をクリックします。

 印刷範囲の設定を解除しないと、次に印刷するときにも同じ範囲のみが印刷されるので、一時的に印刷範囲を設定したいだけの場合には、印刷後に印刷範囲を解除しておくようにしましょう。

役立つ設定をいろいろ覚えよう

 今回は、表を用紙の中央に印刷するテクニックと、表の中の一部だけを印刷できるように設定するテクニックを解説しました。どちらも簡単な操作で設定できることがおわかりいただけたのではないでしょうか。

 印刷関連の設定は、知っているといろいろな場面で役立つものがたくさんあります。今回解説したテクニックのほかにも、ぜひいろいろな印刷設定を試してみてください。きっと、作業の効率化につながるはずです。