いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel】グラフにもっと説得力を! エクセルでグラフ上に具体的な数値を表示するテク2選

 Excel(エクセル)は、仕事や普段の生活で使う機会の多い、最も身近なアプリケーションのひとつです。しかし、「イマイチよくわからないまま使っている」「実は少し苦手……」という人も多いのではないでしょうか? この連載では、いまさら人に聞けないけど、知っていれば必ず役に立つ、Excelを使いこなすためのノウハウを紹介します。

グラフ上に数値を表示して、よりわかりやすいグラフにしたい!

 ビジネスパートナーや上司を納得させるために、説得力のあるグラフを作りたいときがありますよね。美しいグラフを作成して視覚に訴えることも大事ですが、数値をはっきり見せて内容を正しく伝えることも同じように重要です。

 Excelでは、簡単な操作でグラフに数値を表示させることができます。今回は、グラフ上へもとにした数値を表示する方法を2つ解説します。

テクニック1 データテーブルを表示する

 1つ目は、作成したグラフの下へ、グラフのもととなった数値をまとめた表を表示するテクニックです。このような表を「データテーブル」といいます。

 1カ月の売上高を週別にまとめた売上記録の棒グラフの下に、データテーブルを表示する例を考えてみましょう。データテーブルを表示すると、グラフの元データをいちいち参照しなくても、グラフの数値を見ることができます。
 最初にグラフエリアをクリックします(①)。

 リボンにある[グラフツール]の[デザイン]タブ(②)をクリックします。[グラフ要素を追加](③)をクリックして表示されるメニューから、[データテーブル](④)→[凡例マーカーなし](⑤)を選択します。

 グラフの下に、データテーブル(⑥)が表示されました。グラフの元データを参照しなくてもグラフの数値をすぐに確認できるので、わかりやすいグラフになりました。

テクニック2 データラベルを表示する

 2つ目は、それぞれのグラフの棒の上に、グラフのもとにした数値を表示するテクニックです。グラフ上に表示する数値のことを「データラベル」といいます。

 先ほどと同じ例で、今度はそれぞれのグラフの棒の上に、データラベルを表示してみましょう。グラフエリアをクリックします(①)。

 リボンにある[グラフツール]の[デザイン]タブ(②)をクリックします。[グラフ要素を追加](③)をクリックして表示されるメニューから、[データラベル](④)→[外側](⑤)を選択します。

 それぞれのグラフの棒の上に、データラベルが表示されました(⑥)。すべてのデータ系列の、すべての要素の数値が表示されていることがわかります。

数値を表示して、グラフに説得力をもたせよう

 今回は、「データテーブル」と「データラベル」を挿入して、グラフ上に具体的な数値を表示する方法を解説しました。

 グラフを作成する目的は、数値データを視覚化して、見る人がよりイメージしやすいようにすることです。内容を正確にすばやく相手に伝えたいときや、グラフにより説得力をもたせたいときには、ぜひデータテーブルやデータラベルを活用して、見る人がグッとくるグラフに仕上げてみてください。