いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel】グラフにしたらデータの差がわかりづらくなった! エクセルのグラフで変化を強調するテク

 Excel(エクセル)は、仕事や普段の生活で使う機会の多い、最も身近なアプリケーションのひとつです。しかし、「イマイチよくわからないまま使っている」「実は少し苦手……」という人も多いのではないでしょうか? この連載では、いまさら人に聞けないけど、知っていれば必ず役に立つ、Excelを使いこなすためのノウハウを紹介します。

データの変化をわかりやすく見せたい

 Excelでグラフを作成した際に、完成したグラフを見て、なんとなくわかりづらい、もう少しデータの変化を強調したい、などと感じたことはありませんか。

 このようなときは、縦軸の目盛りに注目してみてください。縦軸の目盛りを、それぞれのグラフに適した範囲と間隔に設定することで、各段にグラフが見やすくなります。

 Excelではグラフをさまざまな観点から編集できますが、今回は縦軸の目盛りの範囲と間隔を設定する方法を解説します。

[軸の書式設定]で縦軸の目盛りの範囲と間隔を変更する

 月ごとの売上高をまとめた折れ線グラフ(①)を使って、縦軸の目盛りの範囲と間隔を適切な値に設定する例を考えてみましょう。
 現在の状態では、折れ線の動きが平坦で、データの変化が少しわかりづらいですね。

 この折れ線グラフの縦軸の目盛りに表示される数値の範囲を狭め、目盛りの間隔を変更して、データの変化をより明確にしてみましょう。

 まず、グラフの縦軸を選択します(②)。

 リボンの[グラフツール]の[書式]タブ(③)をクリックします。[選択対象の書式設定](④)をクリックすると、[軸の書式設定]作業ウィンドウ(⑤)が表示されます。

 [軸のオプション](⑥)をクリックして、[最小値]に「400」(⑦)、[最大値]に「800」(⑧)、[主]に「50」(⑨)と入力します。それぞれの数値は小数第1位まで設定できますが、たとえば「400」と入力すると、「400.0」のように小数点部分が自動的に入力されます。

 縦軸の最小値が400に、目盛りの間隔が50に変更されました(⑩)。

 縦軸の目盛りの最小値を400にして目盛りの範囲を狭めたため、折れ線の動きがはっきり見えるようになりましたね。

縦軸の目盛りを調整すれば、データの変化がわかりやすくなる

 今回は、折れ線グラフのデータの変化をより目立たせるために、グラフの縦軸の目盛りの範囲と間隔を調整する方法を解説しました。

 Excelのグラフは、ちょっとした工夫で、相手に伝わりやすいものにブラッシュアップすることができます。グラフが入った資料を作成する際には、ぜひ今回解説したテクニックを活用して、内容が相手に伝わりやすい資料を作成してみてください。