もじ夢中
商用時も無料な定番フォント! 洋画の手書き字幕を模した「しねきゃぷしょん」
10年以上も愛され続ける傑作、カフェのメニューなどにも最適
2016年6月1日 16:25
映画館で上映される洋画の字幕には通常、ゴシック体などの機械的なフォントではなく、手書き風のフォントが採用されている。フォントワークス社が掲載しているインタビュー記事によれば、スティーヴン・スピルバーグが監督した2001年公開のSF映画『A.I.』で初めて字幕用のフォントを使用するまで、現ワーナー・ブラザース社の映画では書体デザイナーが実際に手書きしていたという。
- 映画字幕書体を語る | 文字の雑学 | 書体を選ぶ | FONTWORKS
- http://fontworks.co.jp/font/knowledge/cinema.html
「しねきゃぷしょん」は、そんな洋画字幕特有の手書き文字を再現した日本語フォント。筆者が試し打ちしたところ、ひらがな、カタカナ、英数字、記号のほか、JIS第一水準漢字のすべてと同第二水準以降の一部を収録しているようだ。
ひらがなのアンバランスな骨格や反った画線、大きい濁点・半濁点が特徴であり、全体的に文字の造りを強調するデザインとなっている。これは、無声チャンバラ映画の手書き字幕を復刻したフォント「うずまさ本丸ゴシックmini」にも通じる演出であり、その時代から続く伝統なのかもしれない。
映画字幕に由来する「しねきゃぷしょん」の用途はそれに限らず、アットホームなカフェのメニューなどにも最適だろう。フォントの改変を除けば、商用や再配布、文書への埋め込みなど、あらゆる条件で無償利用することが可能。ただし、商用する場合は事前に連絡してほしいとのこと。
- 【著作権者】
- chiphead 氏、雑念の塊 氏
- 【ライセンス】
- 無料(改変禁止)
- 【バージョン】
- 2.28(14/10/09)
URL
- Chiphead
- http://chiphead.jp/
- しねきゃぷしょん - 窓の杜ライブラリ
- http://www.forest.impress.co.jp/library/software/cinecaption/