【第396回】
シューティングSLG「Final war to invite Freedom」
一兵士となって戦場を駆け抜けつつ、自軍も強化していこう
(09/11/27)
『週末ゲーム』では、インターネット上でたくさん公開されているゲームのなかから、選び抜いた良作を毎週紹介していく。今回は、一人の兵士となって戦場を駆け抜けながら、自軍全体も強化して集団戦を繰り広げる“シューティングSLG”の「Final war to invite Freedom」を紹介しよう。
戦場を駆け巡り敵拠点を制圧していこう
「Final war to invite Freedom」は、一人の傭兵となって軍に参加し、敵の陣地を制圧していくゲームだ。画面は見下ろし型の2Dで、RPG風の町とワールドマップ、そして戦闘画面の3つで構成されている。プレイヤーはフィールド上にある敵拠点に向かい、戦闘に勝利することで拠点を制圧していく。
戦闘はアクションシューティングゲームとなっており、移動しながら銃で敵の兵士を倒していく。敵は大軍で、また自軍にもプレイヤー以外に大勢の兵士がいるため、集団対集団の戦いになるのが特徴。両軍とも、被弾してHPがゼロになると兵士は倒れ、一定時間後に自軍の“拠点耐久力”を消費して復活する。これはプレイヤーも例外ではないため、拠点耐久力さえ残っていれば倒れても復活できる仕組みだ。敵軍と自軍いずれかの拠点耐久力がゼロになると敗北となり、拠点は勝利側に制圧される。
プレイヤーはほかの兵士より少し強いだけの単なる一兵士に過ぎないので、一人で圧倒的な戦果を上げることは難しい。基本的な戦い方は、障害物や地形を盾にしながら撃っては隠れ、撃っては隠れを繰り返すこと。プレイヤーが装備できる武器はそれぞれ攻撃力、射程、弾数が決まっていて、弾数を撃ち尽くすとリロードしなければならない。うまく隠れながらリロードしつつ戦闘を継続することが大切だ。
また、プレイヤーは“SP”を消費することで“スキル”を使用して、特殊な行動が可能。初期から使用可能な“方向固定”は銃を撃つ方向を固定したまま移動できるスキルで、遮蔽物の陰から飛び出してすばやく撃ち、また隠れるといった動きに適している。まずはこのスキルを使った射撃戦を覚えよう。
そのほか、戦場の敵陣奥に存在する青い球体“敵拠点”を直接狙うことで、拠点耐久力を減らすことも可能。“敵拠点”周辺には大量の兵士がいるので奇襲を成功させることは難しいが、選択肢の1つとして覚えておくといい。
ポイントを消費してパワーアップ。自分や武器だけでなく自軍の強化も重要
プレイの基本は、戦闘に参加することで得られる“RP”というポイントを消費してプレイヤーキャラクターや自軍の戦力を強化していき、より強い敵拠点を制圧していくことだ。RPは戦闘に負けても入手可能なほか、敵拠点を制圧していくと受けられる“クエスト”をクリアすることでも獲得できる。さらに、ゲームが進むと自軍の“本拠地”に入ることが可能となり、ここで武器・スキルの購入や、1対1での戦いを楽しむ“対戦”もプレイ可能となっている。
RPで強化できるのは大きく分けてプレイヤーの能力、武器の能力、自軍の能力の3種類。プレイヤーの能力はHP、SP、戦場で倒れてから再出撃するまでの復活待機時間、SP回復量の4項目で、どれも強化に必要なRPは少ないので序盤に強化するといい。
武器の能力は攻撃力、装弾数、射程、連射速度、リロード速度の5項目で、これは武器ごとに基本値が違うので個別に強化することになるが、まずは1つの武器を集中して強化すると効率がいい。リロードは強化してもそれなりに時間がかかるので、装弾数を多めにすると戦いやすいだろう。
自軍の能力は、戦闘に勝利するための最重要強化ポイントだ。自軍兵士のHP、攻撃力、拠点耐久力、視界といった7項目を強化できる。とくに兵士のHP、攻撃力、拠点耐久力を強化することがそのまま自軍全体の強さとなるので、強化に必要なRPは多いが、中盤以降は最優先で強化していきたい。戦闘で勝てないとしたら、それは仲間の強化が不十分だからだと考えておけば間違いないだろう。プレイヤーはしょせん、ただの一兵士に過ぎないのだ。
戦闘でうまく戦うコツは、プレイヤーが側面から攻撃を仕掛けることだ。たとえば敵陣に向かって画面右側へと進軍していき、自軍と敵軍が画面の左右から中央に向かい合って銃撃戦を展開しているとしたら、プレイヤーは画面の上下いずれかに回り込み、敵兵士の側面から攻撃する。これにより敵兵士に十字砲火を浴びせる形になり、より倒しやすくなる。この際に障害物でプレイヤーが敵軍の側面から攻撃を受けないようにすれば、被弾率も下がり一石二鳥だ。
本作は、クリアするだけなら2~3時間ほどで可能。しかしクリア後も難易度の高い“クエスト”や“対戦”があり、能力や武器強化の上限も高いので、しばらくやり込みプレイが楽しめる。とはいえプレイヤーのやるべきこと自体はシンプルで、気楽に遊べるのがいい。単純かつ奥深いゲーム、というなかなか難しいテーマに挑戦した意欲作だと言えるだろう。アクションが苦手でも仲間の強化で勝てるので、誰にでも安心してお勧めできる一作だ。
- 【著作権者】
- FlowingWind 氏、イダアホポテト
- 【対応OS】
- Windows 2000/XP/Vista
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.07(09/10/20)
- 【ファイルサイズ】
- 15.2MB