マルわかり!Windows 10 Mobileガイド
第68回Windows 10 Mobileで使える天気アプリはどれ?
標準アプリかシンプルな「そら案内」
2016年11月22日 06:00
Windows 10 MobileはモバイルOSとしての基本的な機能を備えているだけでなく、タッチパネル搭載のWindows 10パソコンに近い操作感で利用できるのが特徴だ。本連載ではWindows 10 MobileのTipsのほか、OSを取り巻く旬の話題などを紹介する。
多数存在する天気系アプリ
日々の天気予報はテレビではなく、スマホで確認する方も少なくない。それだけ情報がデータとして存在し、自分が必要なタイミングで情報にアクセスできる証拠でもある。Windows 10 Mobileから天気に関する情報にアクセスするには、他のプラットフォームと同じくアプリを利用するが、どのアプリがベストと言えるだろうか。そこで日本語に対応するいくつかのアプリを試してみることにした。
過去の天候データも参照できる標準アプリ「天気」
まずは標準アプリの「MSN天気」。Microsoftアカウントベースで使うと指定した地域をPCやWindows 10 Mobileデバイスで共有でき、自宅や職場など指定した地域の天気がひと目でわかる。また、1週間の天気予報や1時間単位の予報もグラフや数値で確認できるなど、基本的な情報は充実している。
ハンバーガーボタンから[過去の気象データ]を参照すれば、過去の天候データと現在を比較し、[ニュース]からは天気に関するニュース記事の閲覧も可能だ。なお、アプリ起動時に表示する天気情報は[設定]の[全般]タブで設定し、GPSを利用した現在居る地域の天気情報、もしくはドロップダウンリストからお気に入りの場所を選択できる。スタート画面にピン留めした場合も、この設定が有効になるようだ。
降水の種類と雨量などをほぼリアルタイムに取得できる「AccuWeather」
デスクトップ版ではアンインストールが煩雑で評判のよくない「AccuWeather」だが、UWP(ユニバーサルWindowsプラットフォーム)版はそのような問題は発生しない。下方にスクロールされるとアイコンと大きめの文字を用いた数値で毎時および数日内の天気が確認できる。
バー形式で並ぶ各項目をタップすると、個別の詳細情報画面に切り替わるので、確かに天候情報は得られるのだが、全体的な視認性はあまり高くない。特徴的なのは降水の種類と雨量などをほぼリアルタイムに取得できる“MinuteCast”を採用している点。GPSを活用しているため精度は高そうだが、他のアプリと比較して特段優れている印象はなかった。ちなみにライブタイルはサイズに応じてテキストメッセージやアイコンを含めた天候情報を表示できる。
数値やアイコン、グラフを掛け合わせたシンプルなデザインがありがたい「そら案内」
国産アプリケーションとして注目したいのが、「そら案内」だ。日本気象協会が提供する情報をもとにした天気予報を確認するアプリだが、特徴的なのは数値やアイコン、グラフを掛け合わせたシンプルなデザインである。当日・翌日以降は概要しか示されないが、外出前が移動前に当日の天気を瞬時に確認する場面では、このシンプルさがありがたい。
機能的には他の天気予報系アプリに引けを取らず、気象衛星や天気図などによる天気画像、“XバンドMPレーダ予測”など充実している。スタート画面へピン留めするとライブタイルで天候情報を表示するのは他のアプリと同じだが、今回の検証ではGPSおよび設定した地域と異なる場所の天気情報が現れた。原因は不明だが、今後の改善を期待したい。
他にもさまざまな天気アプリが存在する
この他にも「オーロラ天気」や「The Weather Channel」など天気系アプリは存在するが、これらについては別の機会にご紹介したい。今回Windows 10 Mobile上で各天気系アプリを試してみたが、所感としては「MSN天気」をピン留めしてライブタイルとして活用し、移動時は「そら案内」と、2つのアプリを併用することをお薦めしたい。
この連載が気に入ったら、いいね!しよう
最新情報をお届けします。