いまさら聞けないWindows 10のTips
第149回これでもう怒られない! 仕事用とプライベート用、仮想デスクトップで2つの画面をササッと切り替える
2017年8月14日 06:10
度重なるアップデートによって、次第に使いやすさを向上させつつある「Windows 10」。普段、何気なく使っているかもしれませんが、いつのまにか追加された新機能や知らずに過ごしていた便利な機能、隠れた機能なども存在します。本連載では、そんな知っておくと便利なWindows 10のTipsを紹介します。
いくつも仕事を同時進行させなければならない忙しい時に便利な仮想デスクトップ
Windows 10の特徴的な機能の1つに“仮想デスクトップ”というものがあります。地味なのか、知名度が低いのか、身近でもあまり活用しているという話を耳にすることがない機能ですが、いくつも仕事を同時進行させなければならない忙しい時などは、この機能はとても便利です。
仮想デスクトップは、“タスクビュー”の延長線上にある機能です。タスクバーの[タスクビュー]ボタン(検索ボックスの右側)をクリックすると、起動中のアプリのサムネイルが画面上に一覧表示されますが、右下に注目すると[+新しいデスクトップ]というボタンがあることに気がつきます。
このボタンをクリックすると、画面下に今までの[デスクトップ1]と、新しく作成された[デスクトップ2]という2つのデスクトップが表示されます。
このように、仮想デスクトップは、文字通り、仮想的なデスクトップを追加することで、作業領域を広げることができる機能です。複数台のディスプレイを使うマルチディスプレイと異なり、同時に表示できるデスクトップは1つですが、それぞれのデスクトップを行き来しながら、作業をすることができます。
実際にデスクトップを行き来するには、タスクビューを使います。タスクビューを表示すれば、いつでも画面下のデスクトップの一覧から使いたいデスクトップをクリックすることで、そのデスクトップに切り替えることができます。
たとえば、[デスクトップ1]でWebブラウザーを使って資料を調べながらWordで文書を作成していたとしましょう。この時、ちょっとした息抜きでWebブラウザーを起動してショッピングサイトを眺めたい時、仕事の調べ物をしているWebブラウザーに新しいダブを使ってショッピングサイトを表示するというのが一般的かと思います。
タブを切り替えるだけで仕事と息抜きを切り替えられますが、背後から上司に見られていたりすると、タブの表示で仕事以外のWebページが表示されていることがバレてしまいます。慌ててWebブラウザーを閉じてしまい、せっかく探し当てた仕事のWebページまで閉じてしまったなんてこともあるでしょう。
仮想デスクトップなら、[デスクトップ1]は仕事用、[デスクトップ2]は息抜き用と、デスクトップごと切り替えて使えます。
しかも、[Ctrl]+[Windows]+[→]や[←]で、仮想デスクトップ間をすばやく切り替えることもできます。
このキーさえ覚えておけば、いざという時、息抜き用デスクトップから、目にもとまらぬ早業で仕事用デスクトップに復帰することができます。
もちろん、息抜きなんてするヒマがないほど仕事が忙しいなら、同時進行しているプロジェクトごとに仮想デスクトップを割り当てて、切り替えながら作業するのがオススメです。1画面に、別案件の資料が混在することを避けられるので、ミスを防ぐことにもつながるでしょう。
なお、特定の仮想デスクトップで起動したアプリは、別の仮想デスクトップに移動させることができます。タスクビューで、移動したいアプリを右クリックして[移動]から移動先のデスクトップを選びます。
また、[このウィンドウをすべてのデスクトップに表示する]を選択すると、複数ある仮想デスクトップのすべてに同じウィンドウを表示できます。共通の資料を表示したり、複数の仮想デスクトップで共通で使いたいアプリがある場合に活用しましょう。