本当にWindows 10って使えるの?
最新ゲームが高速動作、DirectX 12はWindows 10でしか享受できない!
(2016/5/5 06:00)
Windows 10への無料アップグレードが、今年7月29日で終了する予定だ。また、Windows 7の延長サポート期間も残り4年を切っており(*1)、“その後”をどうするか、そろそろ考えたいところ。
そこで本連載では『Windows 10にすべきか悩む……』という人向けに、“Windows 10って使えるのか?”を紹介している。
*1Windows 7の延長サポート期間は2020年1月14日まで
Windows 10でしか使用できないDirectX 12
“Steamハードウェア&ソフトウェア調査”の2016年3月分を見ると、64bit版Windows 10は36.97%と2016年2月の前回調査から2.96%プラス。64bit版Windows 7は32.99%と前回調査から1.22%ダウンしている。DirectXに関する調査に目を向けると、DirectX 12をサポートするPC(GPU)を使っているユーザーは約7割。SteamはPCゲーマーが使用するプラットフォームのため一般的な数値とは言い難いが、PCゲームはDirectX 12に移行しつつあることは明白だ。
改めて述べるまでもなくDirectX 12はWindows 10でしか使用できず、Windows 7/8.1にバックポートする可能性は皆無だろう。DirectX 12の特徴を簡単に列挙すると、レンダリング時のCPUオーバーヘッドを削減し、消費電力の改善やCPUコアの最適化などが図られている。GPUベンダーでもあるIntelやNVIDIA、AMDもDirectX 12対応デバイスを取り揃え、Microsoftも本腰を入れてきた。
先日、日本マイクロソフトが開催した記者発表会では、自社が注力する理由として『DirectX 12と4K解像度によるゲーム体験をユーザーにお届けするため、Windows 10版とXbox One版の同時リリースをファーストパーティーとしてけん引する』と説明し、Windows 10用PCゲームへ注力することを明らかにした。
「Killer Instinct: Season 3」「Forza Motorsport 6: Apex」といったタイトルを基本プレイ無料スタイルで、Windowsストアからの提供を予定している。また、先日リリースした「Quantum Break」も先の言葉どおりWindows 10/Xbox One版を同時リリースしたばかりだ。必ずしもPCゲームのためだけにWindows 10に移行する必要はないが、プレイしたいタイトルがDirectX 12対応を表明したタイミングで移行しても構わないだろう。個人的には「DARK SOULS III」に期待している。
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