Windows 10資格認定試験 徹底攻略!

《第2問:解説》Windows 10のシステム準備として、OSのインストール&設定後に参照コンピューターで行う作業は?

 先週の出題「第2問 Windows 10のシステム準備として、OSのインストール&設定後に参照コンピューターで行う作業は?」の解答と解説をお伝えする。

 分からなかった人・間違えた人は、ぜひ実際にWindows 10を操作して確認していただきたい。

《第2問》

イメージを利用してWindowsを展開するため、参照コンピューターへWindows 10をインストールし、設定やアプリのカスタマイズを行いました。このあと、参照コンピューターで行う作業はどれですか。

A. Windows PEで起動したあと、Sysprepを実行する
B. Sysprepを実行したあと、Windows PEで起動する
C. Sysprepを実行したあと、セーフモードで起動する
D. セーフモードで起動したあと、Sysprepを実行する
(正解:B)

『徹底攻略MCP問題集 Windows 10[70-697:Configuring Windows Devices]対応』第2章<デスクトップとデバイスの展開>の問9より

 参照コンピューターでカスタマイズを終えたら、Sysprepを実行し、その後Windows PEを使用して起動します(B)。

 展開するイメージの基となるコンピューターを参照コンピューターといいます。参照コンピューターは、OSのインストール後、すべてのコンピューターに共通する設定やアプリのインストールを行いカスタマイズします。すべてのコンピューターに適用できる一般化されたイメージファイルを作成するためには、Sysprepを実行し、参照コンピューターのコンピューター名やプロダクトキーなどの固有情報を削除します。

 Sysprepは、システム準備ツールとも呼ばれ、コンピューター上の固有情報を削除するためのツールです。

カスタマイズの最後にSysprepを実行

 Sysprepを実行してシャットダウンしたあとは、Windows PEのメディアを使用して起動します。通常の起動では、一般化されたWindows 10を再度起動することになり、初期設定のウィザードが表示されますが、Windows PEで起動することによってイメージファイルの作成へと進むことができます。

第3問のご案内

 「第2問 Windows 10のシステム準備として、OSのインストール&設定後に参照コンピューターで行う作業は?」の解説を読み終えた方は、ぜひ「第3問 Windows 10のHyper-Vで複数の仮想マシンを作成する効率の良い機能は?」にも挑戦してください。

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新井 慎太朗(あらい・しんたろう)

株式会社ソフィアネットワークに勤務し、NECマネジメントパートナー所属の講師としてトレーニングへの登壇やコースの開発を行っています。主な担当領域はWindows製品に関するトレーニングで、Windows OSや仮想化に関するMicrosoft認定トレーニングを中心に担当しています。トレーニングに関しても、実機でのデモや実習を交えながら実装における注意点やポイントなどをご紹介しています。また、最近ではWindows製品の技術に関するWebの記事を連載していますので、そちらの記事でも皆様のお役に立てればと考えております。