年賀状のWeb注文を試してみた、
「デザイナーの手作業」やARまで……
印刷は写真クオリティ、CSVのアップロードで宛名印刷も
(2015/11/27 11:41)
今年もいよいよ残り1カ月。そろそろ「年賀状をどうしようか」と考えなくてはいけない時期に入りつつある。今年こそは早めに終わらせようと思いつつ、結局間際まで手を付けずにあわただしい年の瀬を迎えることになってしまい後悔するのが、毎年この時期の恒例となってしまっている人も多いかもしれない。
年賀状の作成方法といえば、自分でデザインしたオリジナルの年賀状をプリンターで印刷する方法がポピュラーだが、いざデザインが完成して印刷しようとするとプリンタの調子が悪く、せっかくの年賀状を何枚もムダにしてしまったり、印刷中にインクが切れてあわてて買いに走らなくてはいけなかったりと、意外なところで手間やコストがかかりがちだ。専門店の印刷サービスを利用する方法もあるが、自由度があまり高くないことや、足を運んで注文しなくてはいけないことを、面倒に感じる人もいるだろう。
こうした人におすすめしたいのが、Webブラウザー上でデザインを行い、宛名の印刷も含めてオンラインで発注することで自宅もしくは店頭で受け取れる年賀状サービスだ。今回はこうしたサービスの中でもコースが豊富、かつメニューのわかりやすさと写真クオリティの画質が特徴の、“カメラのキタムラ”の年賀状作成サービスを紹介していこう。
あらゆるニーズに対応した全8種類のコース、宛名印字にも対応印刷は銀塩品質、プロに依頼する「こだわりタイプ」から納期最短1時間の最速タイプまで
ひとくちに年賀状と言っても、家族写真や子供の写真をベースにしたものもあれば、プライベートな写真を載せるのを嫌って風景写真や干支のイラストなどを用いたもの、はたまた完全オリジナルのデザインまで、種類はさまざまだ。
しかし実際に年賀状を作るにあたっては、利用するソフトやサービスの制限によって、本当は作りたかった年賀状が作れず、妥協せざるを得ないことも多い。
その点、“カメラのキタムラ”の年賀状作成サービスは、全8種類のコースが用意されており、あらゆるユーザーニーズをばっちり満たしてくれる。どのコースもWebサービスとして提供されるので、ソフトのインストールが不要なのもうれしい。コースによってはスマホアプリも用意されており、スマホ上での操作で注文を完了させることも可能だ。
カメラ専門店が手掛けるサービスだけあって、印刷のクオリティの高さも特徴だ。多くのコースは写真と同等の光沢感のある仕上がりで、家庭用プリンターで印刷した場合のように、プリンターやインクのグレードが印刷品質にモロに反映されてしまい、絵柄は満足がいくのにこの印刷品質はチープすぎてちょっと……と、モヤモヤすることもない。
また、ほとんどのコースでは、住所録のCSVファイルをアップロードすることで宛名の印刷も同時に行える。
手元に届いた段階ですべての宛名が印刷済みなので、必要に応じてメッセージを書き込めばすぐにポストに投函できる。宛名のレイアウトは一件ごとにプレビューでチェックできるので、おかしな位置で改行されたり印字位置がズレて印刷がやり直しになるロスも防げる。住所録はCSVでのエクスポートも可能なので、特定のソフトやサービス上でしかメンテナンスができないといった不自由さもない。
実際にオンラインでの年賀状作成にチャレンジしてみた「プロのワザ」を頼れるデザイナーズ年賀状に、印刷だけプロに頼む「My年賀状」、そしてAR………
前置きが長くなったが、では実際に“カメラのキタムラ”の年賀状作成サービスで年賀状の作成から注文、受け取るまでのプロセスを体験してみよう。今回は手持ちの写真をアップロードして手軽に写真入り年賀状が作れる「フジカラーポストカードLETTERS」を例に、使い方を見ていこう。事前に用意しておくのは「年賀状に載せたい写真」。これだけだ。
コースは全部で8種類あり、それぞれユーザーインターフェイスが若干異なるが、基本的な流れは大きくは変わらない。具体的には、用意されたテンプレートの中から使いたいものを選ぶと編集画面が表示されるので、写真をアップロードして位置やサイズを調整する。最後に差出人情報を編集し、仕上がりイメージを確認すれば、これで裏面のデザインは完成だ。
さらに宛名印刷を行う場合は、住所録データをアップロードしたのち、印刷を実行する宛名にチェックを入れ、印字にズレなどがないかプレビューを行う。最後に受け取り方法(宅配もしくは店頭受け取り)と支払方法を選択して注文を行う。あとは仕上がるのを待つだけだ。
さらにユニークなサービスにもチャレンジしてみよう
“カメラのキタムラ”の年賀状作成サービスには、ほかにもユニークなコースがいくつも用意されている。ここではそれらの中から、特徴のある3つのサービスについて紹介しよう。テンプレートが用意された既成のコースには飽きたらない場合は、これらをチェックしてみてほしい。
デザイナーズ年賀状
写真とテンプレートを指定すると、デザイナーが写真のトリミングやマスキング加工、レイアウトを代行してくれる、オーダーメイドのサービス。写真を組み合わせるだけにとどまらず、ワンランク上の年賀状を作成したい場合にぴったりだ。
今回はさきほどの「フジカラーポストカードLETTERS」と同じ写真を使って注文してみた。操作の流れは基本的に同じで、テンプレートを選んだのち写真をアップロードし、タイトル(謹賀新年など)、コメント、住所といった情報を入力する。また必要に応じてデザイナーへの要望を追記することもできる。
デザイナーが作業を行ってくれるため、さきほどと違ってプレビュー画面などは用意されておらず、3~4日後に送られてくるデザインラフを見て印刷の可否を決定する流れになる。そのため、作業に要する時間は数分で済んでしまう。
印刷可能枚数は10枚からで、このコースに関しては宛名の印字には対応していない。またデザインが届いてプリント出力にゴーを出したのち、実際に仕上がるまでさらに日数がかかることは、注意しておいたほうがよいだろう。
My年賀状
利用者がアップロードした画像データを、そのまま高品質で印刷するサービス。テンプレートなどを一切使わず、フリーフォーマットで年賀状を作りたい場合に使用する。データは指定サイズに収まるJPEGファイルであれば、どんなソフトを使用しても構わない。
作業にあたってはあらかじめ画像作成ソフトなどを用い、年賀状の裏面にあたる画像データを作成しておく。サイズは1,228×1,748ピクセル、有効保証エリアは1,098×1,666ピクセルとなっている。編集画面でこれをアップロードし、必要に応じて干支や年号などのスタンプを追加し、プレビューを確認すれば作業は完了。
宛名印刷を行う場合は、さきほどの「フジカラーポストカードLETTERS」と同様、住所録ファイルをアップロードして必要な宛名にチェックを入れたのち、受け取り方法(宅配もしくは店頭受け取り)と支払方法を選択して注文を行う。
注意したいのは、裏面のデザインが利用者に委ねられているため、うっかりしていると差出人情報を入れ忘れてしまうことだ。宛名印刷を行う場合は表面に宛名とともに差出人情報を印字できるのだが、宛名印刷をスキップした場合、裏面のデザインに差出人情報を含めておかないと、差出人情報のない年賀はがきが出来上がってしまう。宛名とともに自前で印刷すれば問題ないのだが、失念しやすいだけに注意したい。
clip年賀状
スマホで撮った動画の一部を切り出して年賀状を作成するサービス。さらに専用アプリを使って年賀状のQRコードを読み取ると、サーバー上にアップされた元動画がアプリ上で再生されるという仕掛けも用意されており、ちょっと変わった年賀状にチャレンジしたい人にはぴったりだ。
このサービスについてはPCからではなく、専用アプリを用いてスマホからの注文となる。アプリを起動して“clip年賀状”を選び、動画をアップロード。次いで差出人情報やメッセージを入力して、プレビューを確認して問題がなければ注文する。インタラクティブさが特徴だが、写真が動画に変わったというだけで、作成手順は通常の年賀状と特に変わらない。トリミング機能も用意されているので、動画ファイルから必要な部分だけ抽出できるほか、BGMをつけることも可能だ。
まとめ
自宅でプリンターを使って年賀状を印字すると、さまざまな問題が起こりがちだ。用紙の向きや表裏をセットし間違える、宛名の印字位置がずれる、印刷の途中でインクがなくなる、印字がかすれる、プリンターの構造によっては年賀状がカールする、ドットが粗くクオリティが低い、フチなしがうまく印刷できない……など、デザインから完成までのあらゆる工程に罠が潜んでいて息を抜けない。
その点、Webブラウザー上での作業で全てが完結する“カメラのキタムラ”の年賀状作成サービスでは、こうしたリスクとは一切無縁だ。もちろん自宅のプリンタで作成する場合は、いろいろなデザインを実際にプリントして比較できるなどの利点はあるが、そのぶんロスも大きく、またインクカートリッジの価格も考えると、コストは意外に高く付くこともしばしばだ。
こうしたことから“プリンタを所有しているから自宅で作る”と決めつけるのではなく、メリットデメリットを総合的に勘案して、今回のようなサービスを試してみるのも一計ではないだろうか。コースによっては10枚単位での追加オーダーにも対応しており、返信が必要な年賀状の枚数が思ったより多かった場合でも、簡単に追加注文できるというのもありがたい。
なお、今回紹介した“カメラのキタムラ”の年賀状作成サービスでは「早割」として、12月8日までにオーダーすると年賀状印刷が2割引となるほか、12月10日までのオーダーについては写真付き年賀状が通常52円のところ48円になるキャンペーンを実施中だ。コースにもよるが、最短で十数分あれば注文できてしまう本サービスを使って、今年こそ“直前で焦らない”年賀状制作にチャレンジしてみてはいかがだろう。
[制作協力:カメラのキタムラ]