OpenAI、新しい推論モデル「o3-pro」を提供開始 ～既存の「o3」は価格を80％引き下げ

OpenAI、「OpenAI o3-pro」の提供を開始。Pro/Teamプランユーザー向けに「ChatGPT」とAPI経由で

　米OpenAIは4月16日（現地時間）、「OpenAI o3-pro」の提供を開始した。Pro/Teamプランユーザーであれば現在、「ChatGPT」とAPI経由で利用可能。再来週にはEnterprise/Eduユーザーにも展開される。

　「o3-pro」は応答する前に熟考する推論モデル「o3」シリーズの最上位版で、より深く考え、困難な問題に対して信頼できる答えを提供するするように設計されている。画像入力、関数呼び出し、構造化出力などをサポート（画像生成、「Canvas」は未対応）し、科学、教育、プログラミング、データ分析、ライティングを含む主要なドメインで既存の「o1-pro」や「o3」より高いパフォーマンスを発揮するという。レビュアーからもわかりやすさ、包括性、指示の遵守、正確さにおいて高い評価を集めている。

既存の「o1-pro」や「o3」より高いパフォーマンスを発揮

　なお、「o1-pro」は「o3-pro」に置き換えられるとのこと。

　また、「o3」の価格は80％引き下げられ、2米ドル/1M入力トークン、8米ドル/1M出力トークンになった。これは「GPT-4.1」と同じで、「GPT-4o」よりも安い。推論スタックの最適化も実施されており、エージェントツールの呼び出し、関数の呼び出し、命令フォローを必要とするタスクなどでは「o3」がお勧めだという。