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墨消しが得意な無料PDF編集ソフト「PDF MARIN」、国会図書館の縦書きAI-OCRでテキスト起こしも強化
写真やスキャンの表を「Excel」へ書き出し、印鑑機能も改善
2026年9月28日 16:42
無償のPDF編集ソフト「PDF MARIN」が9月27日、v0.2.7へと更新された。本バージョンでは、縦書き文書の文字起こし(OCR)機能を強化。国立国会図書館が公開しているAI OCRツール「NDLOCR-Lite」を同梱し、漢字カタカナ交じりの古い文書や、不鮮明なFAX用紙も読み取れるようになった。
「PDF MARIN」は、個人開発者がAIで開発したというPDF編集ツール。PDFファイルの閲覧、ページの整理、ハイライトやコメントの書き込み、文書の比較、「Microsoft Office」ファイルへの変換などをサポートする。とくにドキュメントの一部を黒塗りして隠す“墨消し”には、情報漏洩を防止するためのさまざまな工夫が施されており、頼りになる。
ソースコードは公開されていないが、商用も含め広告・登録なしで無償利用できるのも魅力。現在、公式サイト(pdf-marin.github.io)と「Microsoft Store」から無償でダウンロードできる。対応OSは64bit版のWindows 10/11。
「PDF MARIN」のOCR機能は、[ツール]リボンから利用可能。読み取りはローカルで完結し、PDFファイルの内容や読み取ったテキストがデバイスの外へ送出されることはない。初回こそ「NDLOCR-Lite」のセットアップに時間がかかるが、検出精度は高く、なかなか実用的だ。
また、表を「Excel」へ書き出す機能にも手が入っている。写真やスキャンで取り込んだ表も読み取れるようになったほか、向き・傾き・台形のゆがみを自動で補正することもできるようになった。形が崩れていそうな箇所を赤い点線で示したり、足りない区切り線を足したりも可能。二重線を1本として扱うか、会計で使われるカッコをマイナスとして扱うかも選択できる。
そのほかにも、本バージョンでは以下の新機能が導入されているとのこと。
- ページサイズの変更(A4からA3など。サイズの異なるページが混在するPDFもそろえられる)
- 見開き表示(表紙あり/なし、右綴じ/左綴じ)
- タッチペンでの手書き
- 注釈をまとめてコピーし、同じ位置や選んだページへ貼り付け
- 開いているファイルを一覧から選んで切り替える[ウィンドウの切り替え]
- 文字の修正と文字の注釈での斜体・下線
- Pythonなどほかのプログラムから、PDFやMarkdownを「PDF MARIN」で開く
- 着せ替えに「星空」「オーロラ」「夕映えの海」を追加
印鑑まわりでも、押したあとのサイズを%指定でそろえられるようになったほか、社印の中央の文字を日付印の上段とは別に決められるようになるなどの改善が施されている。
なお、縦書きOCRのコンポーネントと着せ替え背景画像を追加した結果、インストーラーのサイズは約72MB増えて約258MBになっているとのこと。もっとも、自動更新は差分のみをダウンロードするので、それほど大きな負担にはならないだろう。
ソフトウェア情報
- 「PDF MARIN」
- 【著作権者】
- PDF MARIN
- 【対応OS】
- Windows 10/11(64bit)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 0.2.7(26/09/27)

















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