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商用も無料のPDF編集ソフト「PDF MARIN」が登場、黒く塗るだけではない本物の墨消しに対応

「Claude Code」と連携するAI機能も開発中

「PDF MARIN」の起動画面

 PDF編集ソフト「PDF MARIN」が9月5日、無償公開された。64bit版のWindows 10/11に対応しており、現在「pdf-marin.github.io」からダウンロードできる。執筆時現在の最新版は、10日に公開されたv0.1.7。「Microsoft Store」での公開も近日中に行われる予定だという。

 「PDF MARIN」は、個人開発者がAIを活用して開発したというPDF編集ツール。商用も含め広告・登録不要で無償利用でき、PDFの編集はオフラインで行えるのが特徴(公式説明によると、外部と通信するのは更新確認、不具合報告・要望の送信、後述のAI機能、URLを指定したWebページのPDF化の場合に限られる)。おもな機能は以下の通りだ。

  • 整理:PDFの圧縮、ページの回転・削除・並べ替え・結合・分割、パスワードの設定と解除、印刷
  • 書き込み・修正:ハイライト、コメント、図形の書き込み、文字や画像の差し込み、印鑑、ページ番号、透かし、既存の文字の書き換え、文字の検索、墨消し
  • 比較・計測:2つのPDFの比較(文字の違いは一覧で、図の違いは重ねて色で表示)、同じ雛形のPDFをまとめて比較、図面の寸法測定(縮尺を合わせて画面上でなぞる)
  • 変換:画像/Excel/Word/PowerPointからPDFへの変換、PDFからExcel/Word/PowerPointへの書き出し、ページの画像(PNG/JPEG)書き出し
「Microsoft Office」風のリボンUIはたたんでコンパクトにすることも

 たとえば、ドキュメントの一部を黒塗りして隠す 墨消し は、テキストの上へ単に黒い四角形を重ねただけでは、テキストのコピーで簡単に読めてしまう。社外に出す書類でこれをやってしまうと、そのまま情報漏洩インシデントにつながる。

 その点、本アプリの墨消しは、文字そのものに加え、画像の中の画素までPDFドキュメントから取り除く設計。塗り方も、黒く塗るか背景の色になじませるかを選べる。もちろん自分でチェックすることを欠かしてはいけないが、ポップアップで消し忘れた項目を注意喚起してくれるなど、親切な設計になっている点は好ましい。

墨消しの操作画面。文字や画像の消し残しの可能性をポップアップで知らせる

 そのほかにも、「Claude Code」と連携したAI機能を備えるのも特徴。まだ開発中とのことだが、『ここを消して』といったようにAIと対話しながら操作を進められる。

 ただし、このAI機能を使うには「Claude Code」の契約が別途必要となる。利用規約によると、AI機能を使うと書類の中身(文字やページの絵)は米Anthropicへ送られるが、送信前にはかならず確認が表示され、作者がその内容を受け取ることはないという。機密書類に使うかどうかは、利用者の判断に委ねられる。

開発中のAI連携画面。編集部環境では動作しなかった

 なお、ダウンロードの際に『一般的にダウンロードされていません』といったメッセージが表示されることがある。これは、公開直後でファイルや発行元の評価情報が十分に蓄積されていない場合にも表示される警告だ。かならずしもマルウェアであることを示すものではない。

「Microsoft Edge」でダウンロード時に表示された警告

ソフトウェア情報

「PDF MARIN」
【著作権者】
PDF MARIN
【対応OS】
Windows 10/11(64bit)
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
0.1.7(26/09/10)