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「Firefox 153」が正式公開 ~PDF結合に対応、ページのQRコード出力、HDR動画再生など
新しい「Firefox ESR」のベースバージョン。脆弱性の修正はCVE番号ベースで63件
2026年7月22日 11:10
Mozillaは7月21日(米国時間)、デスクトップ向け「Firefox」の最新版v153.0をリリースチャネルで公開した。安定した長期運用が望まれる企業や大学、政府機関、地方自治体向けに提供されている「Firefox ESR」(Extended Support Release)も、「Firefox 140」から順次このバージョンへ切り替わる。
「Firefox 153」は、Windows版でHDR(ハイダイナミックレンジ)動画の再生をサポート。デバイスがHDRをサポートし、Windowsの[設定]-[システム]-[ディスプレイ]でHDRが有効になっていれば、明暗差の表現に優れたよりリアルで鮮明なHDR映像が楽しめるようになる。ただし、HDRビデオストリーミングしか対応しない一部のノートPCでは利用できない点には注意したい。
機能面では、コンテナー機能の強化やQRコードによるタブ共有、PDF編集の改善などが注目点。
「コンテナー」は、Cookieや広告トラッキングを分離する機能。仕事や買い物、プライベート、銀行取引といった用途ごとにコンテナーを作成しておけば、Webサイト側からコンテナーをまたいだ追跡が行えなくなるので、プライバシー保護に優れる。SNSをマルチアカウント運用したい場合にも便利だ。かつては拡張機能として提供されていたが、現在は「Firefox」本体に統合されている。
QRコード共有は、現在閲覧しているWebページをスマートフォンへ送りたい場合などに役立つ機能だ。タブを右クリックして、[共有]-[QRコードを生成]メニューを選ぶと、当該タブのURLがQRコード化される。コピーしてドキュメントに貼り付けることも可能だ。
内蔵のPDFリーダーでは、ページ編集機能が強化された。複数のPDFドキュメントをサイドバーへドラッグすれば、閲覧中のドキュメントにページとして結合できる。画像を新しいページとしてPDFへ追加することもできる。
そのほかにも、アドレスバーに「pick color」「color picker」「eyedropper」などと入力してカラーピッカーを呼び出せるようになった。ユーザーインターフェイス細部のアップデートや開発者向け機能の拡充なども行われている。
- Appleデバイスで、システム全体のフルスクリーン表示を切り替えるキーボードコマンド(Globe+F)をサポート
- eIDASの規制に従い、適格Webサイト認証証明書(QWAC)を検証・表示
- オーバーレイ付きの動画サポートを改善。コンテキストメニューから動画アクションへアクセスできるように
- Webサイトが位置情報(Geolocation API)にアクセスしている場合に、位置情報許可アイコンを赤でハイライト
- 実験中のAI機能「Smart Window」
・AIモデルを選択
・新しいタブにURLや検索キーワードを入力できるアドレスバーを追加
さらに、実験的機能を試せる「Firefox Labs」では、画像形式「JPEG XL」のサポートが新たに追加。アドレスバーに「labs」または「experiment」と入力して、クイックアクションからすばやく「Firefox Labs」を開ける機能も導入された。
セキュリティ関連の修正
セキュリティ関連の修正は、CVE番号ベースで63件。深刻度の内訳はMozillaの基準で、4段階中2番目の「High」が20件、3番目の「Moderate」が35件、最低の「Low」が8件となっている。サンドボックスエスケープや特権昇格につながりうる脆弱性も含まれているので、できるだけ早いアップデートをお勧めする。
また、企業向けの延長サポート版「Firefox ESR」や「Thunderbird」でもセキュリティ修正が行われているので、利用中の場合は更新を怠らないようにしたい。
デスクトップ版「Firefox」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在MozillaのWebサイトからダウンロード可能。Windows版はWindows 10/11に対応しており、窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。


























