Visual Studio Codeで学ぶ!GitHub Copilot入門

第4回

GitHub Copilotを働かせるチャットビューでは何ができる?

3種類のエージェントの役割を知ろう

 この記事はインプレス刊『Visual Studio Codeで学ぶ!GitHub Copilot入門』(山田 裕進 著)の一部を編集・転載しています。(編集部)

『Visual Studio Codeで学ぶ!GitHub Copilot入門』

 チャットビューは、VS Codeのエディターの脇に並べて表示されるチャット画面です。ここでは4つのエージェントを使用して、質問、ファイル編集、コマンド実行など、さまざまな操作が実行できます。

チャットビューとは

  チャットビュー は、 チャット形式で、GitHub Copilotと対話し、さまざまな操作を行うための画面 です。チャットビューはVS Codeの中で縦長に表示されるので、複数ターンにわたるチャットや、長文の回答の確認がしやすいのが特徴です。

チャットビューの例

 インラインチャットは、作業が終わったら表示が消えてしまいます。それに対し、チャットビューは、必要な間、画面の右側に表示され続けます。これは チャットの回答を見ながらエディターやターミナルで操作をするのに便利 です。

 チャットビューを表示するには、VS Codeの画面上部の[チャットの切り替え]や、以下のショートカットキーを利用します。

【Shortcut】チャットビューを開く|Win [Ctrl]+[Alt]+[I]/Mac [command]+[Al]t+[I]

 なお、チャットビューを閉じるには、[チャットの切り替え]をもう一度クリックするか、チャットビュー右上の[×]をクリックします。

チャットビューの3つのエージェント

 チャットビューには3つのエージェントが用意されています。なお、一般的にエージェントとは、人間に代わってなんらかの作業を行うAIソフトウェアであり、独自の指示やツールが与えられるものです。エージェントはこの指示に沿って動作し、ツールを使用して作業を実行します。

 チャットビューの中のプロンプトを入力するテキストボックスで、エージェントを切り替えられます。

エージェントの切り替え

 3つのエージェントの概要は以下の通りです。

Ask(アスク)エージェント

 最も基本的なエージェントで、質問への回答が得られます。ファイルの編集やコマンドの実行は行われません。

Edit(エディット)エージェント

(編集部注:Editエージェントは本書執筆時点では存在しましたが、現在は廃止されています。)

 Askエージェントの機能に加え、ファイルの作成・編集が可能です。ただしコマンドの実行は行われません。

Agent(エージェント)

 Editエージェントの機能に加え、コマンドの実行が可能です。なお、他のエージェントの呼び方に合わせるならば、このエージェントは「Agentエージェント」と呼ばれるべきですが、本書では「Agent」としています。

Plan(プラン)エージェント

 ユーザーの指示に従って作業の計画を立案します。ユーザーは計画を確認してから、Agentでその計画を実行するよう指示します。Askエージェントと同様、Planエージェント自体では、ファイルの編集やコマンドの実行は行われません。

チャットビューのエージェントの比較
機能AskEditAgentPlan
質問への回答
ファイルの編集××
コマンドの実行×××
計画の立案×××

 なお、ユーザー独自のエージェント(カスタムエージェント)を作成することも可能です。

Point|3つのエージェントの使い分け

 「なぜ3つもエージェントがあるのか?」と思った人もいるかもしれませんね。実は、初めからチャットビューに3つのエージェントがあったわけではありません。コード提案の機能しかなかった初期のGitHub Copilotに、まずチャット(Askエージェント相当)が追加されました。その後、Editエージェント、そしてAgent、そして最後にPlanエージェントが追加され、現在の形となっています。

 使い分けの方針としては、以下のように考えるとよいでしょう。

  • 「ファイルの編集やコマンドの実行は不要で、ただ質問に回答してくれればよい」→Askエージェント
  • 「ファイルの作成や編集をGitHub Copilotにやってほしい」→Editエージェント
  • 「ファイルの作成・編集に加えてコマンドの提案と実行もGitHub Copilotに任せたい」→Agent
  • 「GitHub Copilotにいきなりファイルの作成や編集、コマンドの実行をさせるのではなく、どのような形で作業を進めるのかを事前にしっかり確認したい」→Planエージェント
Column|Askエージェントから使い始めるのがおすすめ

 4つのエージェントのうち、たとえば「高機能なAgentや最新のPlanエージェントを早速使ってみたい!」と思った人も多いでしょう。しかし、GitHub Copilotのチャットに慣れていない状態で、いきなりAgentやPlanエージェントを使い始めると、そこで何が起こっているのか理解するのが難しいかもしれません。そのため、 簡単なものから複雑なものへと段階的に理解を深めていくのがおすすめ です。

 まずは、最もシンプルなAskエージェントを試してみましょう。このエージェントの利用はそれほど難しくありません。Askエージェントを理解したら、次に、より高機能なEditエージェントを体験しましょう。特に、GitHub Copilotによってファイルの編集が行われたあとで、ユーザーがそれを確認して確定するという、Editエージェント特有の操作の流れを理解します。そして、Editエージェントを理解したら、Agentを試します。AgentはEditエージェントの動作に加え、コマンドの実行も可能です。

 Agentを理解したら、最後に、Planエージェントを試してみましょう。Planエージェントでは計画を立てたあと、その計画の実行はAgentで行われます。従って事前にAgentを理解していると、Planエージェントの利用時に何が起こっているのかも把握しやすくなります。

『Visual Studio Codeで学ぶ!GitHub Copilot入門』
  • 【価格】3,080円
  • 【発売日】2026年2月25日
  • 【ページ数】272
  • 【著者】山田 裕進 著
  • 【目次】
     Chapter 1:GitHub Copilotの全体像とセットアップ
     Chapter 2:「コード提案」の利用方法
     Chapter 3:「インラインチャット」の利用方法
     Chapter 4:チャットビューの利用方法
     Chapter 5:GitHub Copilotを活用したソフトウェア開発
     Chapter 6:GitHub Copilotのカスタマイズ
     Chapter 7:GitHubのWebサイト上でのGitHub Copilotの利用
     Chapter 8:モバイル端末やターミナルでのGitHub Copilotの利用
     Appendix