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仏Mistral AI、フロンティア級モデル「Mistral Large 4」を発表 ~米国依存脱却のための強力な欧州モデル
一部ベンチは「GPT-6 Astra」超えでオープンモデル最高水準、重みは今月末に公開
2026年10月8日 10:05
仏Mistral AIは10月6日(現地時間)、大規模言語モデル「Mistral Large 4」のパブリックプレビューを開始した。同社史上最大・最高性能のオープンウェイトモデルで、とくにコーディング、エージェント処理、サイバーセキュリティ、文書理解、金融・法務業務に強みを持つという。現在、APIでプレビュー提供中。モデルの重み(weights)は月末にも公開予定だ。
「Mistral Large 4」(「ML4」、愛称は「le Chonk」)は、ネイティブでマルチモーダルに対応するモデル。公式ドキュメントによると、総パラメーター数は約1兆500億、アクティブパラメーター数は約520億。同社の欧州データセンターで、3,800基の「NVIDIA Grace Blackwell」GPUを用い、ゼロから学習させたとのことで、その学習データの多くは多言語で構成されているという。その数は欧州連合(EU)の公用語すべてを含む160以上に及ぶ。
つまり、本モデルは欧州のデータセンターで学習し、欧州法の下で運用可能で、顧客が自己運用可能(欧州の自社インフラでも提供)なモデルだ。米国系クラウドやモデルへの依存を減らしたい組織向けに訴求したモデルと言ってよいだろう。
性能面に関しても、サイバーセキュリティの評価(Artificial Analysis Cyber Index)で世界の上位5位に入るなど、フロンティア級の性能を誇る。同社によると、サイバーセキュリティ、金融、法務といった分野ではオープンモデル最高水準の性能を持ち、画像内の物体位置を特定する「Dense200」など、一部のベンチマークでは「GPT-6 Astra」を上回るという。
安全性についても進歩を遂げており、同社の評価では、「JailbreakBench」「StrongREJECT」「AgentHarm」のサイバー関連の悪意ある要求に対する平均拒否率が、比較対象のオープンモデルのなかでもっとも高かったという。
同社は、提供元の意向で正当な脆弱性調査やインシデント対応までもが妨げられるおそれがあるとして、クローズドモデルの問題を指摘。オープンウェイトで、自社で運用できる「Mistral Large 4」を、サイバーセキュリティ用途の選択肢として訴求している。
また、「Mistral Large 4」は約30億ユーロの「Series D」の資金調達で進められるロードマップの最初のマイルストーンでもある。同社は重みの公開にあわせ、アーキテクチャーの詳細や追加のベンチマーク、ポストトレーニングの手法も公開する予定で、「Mistral Large 4」を今後提供する「Mistral」派生・後継モデルの基盤にしたい考えだ。



















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