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Microsoft、「Office 365」の8月アップデートの内容を公表

“Office Insider”には“Office Insider Fast”と呼ばれる新しいレベルが追加

公式ブログ“Office Blogs”

 米Microsoft Corporationは30日(現地時間)、公式ブログ“Office Blogs”で、8月に実施された「Office 365」のアップデートの内容を公表した。Windows 10版「OneNote」アプリにおけるインクサポートの強化(インクの再生機能はデスクトップ版「PowerPoint」「Word」「Excel」でも対応予定)をはじめとする、さまざまな改善が盛り込まれているという。

 まず、モバイルアプリで“Windows Information Protection(WIP、旧称:エンタープライズ データ保護(EDP))”がサポートされた。WIPは“Windows 10 Anniversary Update”に搭載された新しいエンタープライズ向けの機能で、個人所有のデバイスに保存されているビジネス情報が流出するのを防止する。ユーザーに私用・業務用でアプリの使い分けを強いることなく、ビジネス情報のみをコントロールできるため、利便性を損なうことなくセキュリティを強化することが可能だ。

「Office Online」拡張機能

 また、これまで「Google Chrome」のみに提供されていた「Office Online」拡張機能が、「Microsoft Edge」にも対応した。“Microsoft ストア”から簡単に導入可能で、新規ドキュメントの作成や最近使用したドキュメントへのアクセスが容易となる。

 さらに、「Visio」アプリの対応プラットフォームが拡充された。iPad向けに「Visio」アプリが提供されるほか、どのデバイスからも利用できるWebアプリ版の“Visio Online”がプレビュー版としてリリースされている。ただし、初回リリースは“Insider Program”などでの限定的な提供となるようだ。

 そのほかにもアクセシビリティの改善や、デスクトップアプリ上でチャットによるサポートが受けられる“In-app”アシスタント機能の搭載(米国のみ、順次対応地域を拡大する予定)といった改善も盛り込まれている。

 なお、「Microsoft Office」の新機能をいち早く体験できる“Office Insider”に、“Office Insider Fast”と呼ばれる新しいレベルが追加されたことも併せてアナウンスされた。“Office Insider Fast”では、同社が社内でテストしているものと同じビルドが一足先に提供されるとのこと。対象プラットフォームはデスクトップ版Windows、モバイル版Windows、Macとなっており、AndroidとiOSも近々サポートされるという。