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無償ペイントソフト「Krita」v3.0.1公開、使い勝手向上やCMYK変換時のプレビュー追加など

今後は6週間ごとのリリースを予定

「Krita」v3.0.1

 オープンソースの統合ペイントソフト「Krita」の最新正式版v3.0.1が、6日に公開された。5月にv3.0がリリースされて以来初めてのバージョンアップとなる本バージョンでは、不具合の修正に加えいくつかの新機能が導入された。

 まず、ポップアップパレットにブラシ設定へのアクセスが追加された。わざわざブラシエディターを開かなくても、手軽にブラシの設定を変更できるようになっている。

 また、作品のカラーモデルをRGBなどからCMYKへ変換するとどう見えるかを確認できるプレビュー機能を搭載。色域外表示を利用すれば、どの色データが失われるかも簡単に把握できるようになった。この機能は“Kickstarter”のクラウドファンディングではなく、2016年度の“Google Summer of Code”プロジェクトで実現された初めての成果だという。

 そのほかにも改善は多岐にわたる。たとえば、対称描画ツールでは対称軸の位置を誤って動かさないようにロックできるようになった。二値化とウェーブレット分解フィルターの搭載、変形ツールへの回転・反転ボタンの追加、ヒストグラム画面のドッキングパネル化といった改善も、本バージョンにおける注目すべき変更点だ。また、数値を入力するテキストボックスで簡単な計算式が利用できるようになったのもユニークで便利。今後は単位変換などもサポートされるという。

 なお、今後は6週間ごとのリリースを予定しているとのこと。

 「Krita」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフト。Windows版の対応OSはWindows Vista以降で、編集部にてWindows 10で動作を確認している。現在、公式サイトから無償でダウンロード可能。Windows版は窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。

ソフトウェア情報

「Krita」Windows版
【著作権者】
Krita Foundation
【対応OS】
64bit版を含むWindows Vista以降(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
3.0.1(16/09/06)