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Microsoft、既存アプリをUWPへ変換する「Desktop App Converter」をストアで公開

ストアでリリースされた「Evernote for Windows」などにも利用されている

「Desktop App Converter」

 米Microsoft Corporationは14日(現地時間)、デスクトップアプリを“ユニバーサル Windows プラットフォーム(UWP)”アプリへ変換するツール「Desktop App Converter」を正式公開した。現在、“Microsoft ストア”から無償でダウンロードできる。

 「Desktop App Converter(DAC)」は、Win32 APIや「.NET Framework 4.6.1」で書かれた既存のデスクトップアプリをUWPアプリへ変換できるコマンドラインツール。UWPアプリへ変換すると言っても、既存のデスクトップアプリがそのままモバイル端末や“Xbox”、“Hololense”などでも動作するようになるというわけではなく、PC版のWindows 10でしか動作しない点は従来と変わらない。どちらかと言えば、“Microsoft ストア”へ提出して配布できるAPPXパッケージへ変換するためのツールとでもいうべきものだ。同日、ストアでの公開が公表された「Evernote for Windows」にも、「Desktop App Converter」が利用されているという。

 デスクトップアプリをストアへ登録すればユーザーへの配布が容易になるだけでなく、アプリ内課金などの実装も視野に入ってくる。また、“ライブタイル”をはじめとするUWPのAPIを利用してデスクトップアプリのWindows 10対応を強化したり、バックグラウンドタスクやアプリケーションサービスをサポートするよう拡張して、UWPとの親和性をさらに高めることも可能。このように徐々に古いコードを新しいコードで置き換えていけば、ゆくゆくは古いデスクトップアプリケーションをクロスプラットフォーム対応のUWPアプリへ完全に移行するのも不可能ではない。

デスクトップアプリのマルチプラットフォーム対応UWPアプリへの移行を支援

 なお、「Desktop App Converter」を利用するには64bit版のWindows 10が必要となるので注意。また、変換したアプリの実行には仮想化機能が利用されているので、仮想化支援機能が有効な64bit環境が必要となる。

ソフトウェア情報

「Desktop App Converter」
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
64bit版Windows 10
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.0.0.0(16/09/14)