ニュース
「EmEditor Professional」にレジストリを汚さないUWP版が追加
ポータブル版よりも高速で、インストーラー版のようにシステムに影響を与えない
2016年9月20日 11:55
米Emurasoft, Inc.は20日(日本時間)、定番テキストエディター「EmEditor Professional」の最新版v16.1.5を公開した。本バージョンでは、“ユニバーサル Windows プラットフォーム(UWP)”版が新たにラインナップへ追加されている。
UWP版「EmEditor」のメリットは、“アプリ コンテナー”と呼ばれる一種のサンドボックスで動作するため、システムへの影響が発生しないこと。たとえば、レジストリの書き込みは“アプリ コンテナー”のレジストリへリダイレクトされるため、システムのレジストリが変更されることはない。そのため、インストーラー版「EmEditor」と異なり、インストール・アンインストールを繰り返してもシステムを“汚す”ことがない。
システムを汚さない点では、従来から提供されているポータブル版「EmEditor」も同じだが、INIファイルへ設定を書き込むため、レジストリへ書き込むインストーラー版やUWP版に比べて動作速度の面で不利だ。システムを汚したくないがパフォーマンスが落ちるのも嫌だという場合は、UWP版を試してみるとよいだろう。
なお、UWP版「EmEditor」の動作にはPC版の「Windows 10 Build 14393(Anniversary Update)」以降が必要となるので注意。Windows 10 MobileやXbox、Hololensでは動作しない。また、利用の際はあらかじめ「設定」アプリで“サイドロード アプリ”のインストールを有効化しておく必要がある。
加えて、インストーラー版と比べてUWP版にはシェル統合をはじめとする一部機能に制限がある。現時点では自動更新にも対応していないが、こちらは“ストア”を介したアップデートが将来的にサポートされる予定であるとのこと。
そのほかにも本バージョンでは、正規表現エンジンとして「Onigmo」を選択している場合にメモリリークが発生する不具合や、特定条件下で置換前と置換後の選択範囲が変わってしまう不具合、フリー版「EmEditor」で“メモ帳互換の日誌作成”機能が動作しなかった不具合などが修正されている。
「EmEditor Professional」は、64bit版を含むWindows Vista/7/8/8.1/10およびWindows Server 2008/2012に対応するシェアウェアで、現在同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロード可能。価格は、1年間の無償バージョンアップが可能な通常ライセンスが4,800円(以降のバージョンアップには年額2,400円の“保守プラン”の購入が必要)、アップデートの提供期間に制限のない永久ライセンスが18,000円となっている。30日間の試用が可能で、試用期間後は個人利用に限り機能制限のある無償版「EmEditor Free」として使用できる。
ソフトウェア情報
- 「EmEditor Professional」
- 【著作権者】
- Emurasoft, Inc.
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows Vista/7/8/8.1/10およびWindows Server 2008/2012
- 【ソフト種別】
- シェアウェア(通常ライセンスは4,800円、永久ライセンスは18,000円、30日間の試用期間後は個人利用に限り機能制限のある無償版「EmEditor Free」として使用可能)
- 【バージョン】
- 16.1.5(16/09/20)