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“UUP”を搭載した「Windows 10 Insider Preview」Build 14959が“Fast”リングに
モバイル版で新しい更新プログラムの配信システムがテストされる
2016年11月7日 13:25
米Microsoft Corporationは3日(現地時間)、Windows 10の次期メジャーアップデートのプレビュー版「Windows 10 Insider Preview」Build 14959を“Windows Insider Program”の“Fast”リングの参加ユーザーに対して公開した。PC版とモバイル版の同時リリースとなっている。
本ビルドは、先週リリースされたBuild 14955に続く、“Windows 10 Creators Update”の初期バージョン。先日お披露目された“Windows 10 Creators Update”の機能の多くはまだ有効化されていないが、今後のリリースで段階的に解放されていくようだ。
Build 14959における目玉は、モバイル版で“Unified Update Platform(UUP)”と呼ばれる新しい更新プログラムの配信技術がサポートされたこと。更新プログラムの差分データのみを配信することにより、メジャーアップデートの際にダウンロードするパッケージのサイズが約35%削減できるという。また、ローカルで行われるアップデート処理が減り、更新の有無をチェックする処理などが高速化されるほか、モバイル版で2回必要だった再起動が1回で済むようになるなどのメリットも享受できる。この“UUP”は、Xboxを除くすべてのプラットフォームへも順次展開されるとのこと。
そのほかにも、“Hyper-V”の仮想マシンにディスプレイスケーリングを調整する機能が追加された。これは、仮想マシンのデスクトップが意図した通りにスケーリング表示されない場合があるという報告を受けたことから追加された機能で、表示メニューに追加されたオプションを調整することで、デスクトップの拡大率を100/125/150/200倍へと変更できるようになる。