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「Windows 10」Build 14951が“Fast”リングに。キレイな円弧が描ける分度器を追加

WSLでは「Ubuntu 16.04」をサポート。BashからWindowsバイナリを利用する機能も

「Windows 10 Insider Preview」Build 14951のリリースをアナウンスする公式ブログ

 米Microsoft Corporationは19日(現地時間)、Windows 10の次期メジャーアップデートのプレビュー版「Windows 10 Insider Preview」Build 14951を“Windows Insider Program”の“Fast”リングの参加ユーザーに対して公開した。今回もPC版とモバイル版の同時リリースとなっている。

 Build 14951では、前ビルドに引き続きPC版で高精度タッチパッドのサポート拡充が図られたほか、手書き機能“Windows Ink”にもいくつかの改善が盛り込まれた。なかでも注目は“ステンシル(Stencils)が導入されたことだろう。新たに追加された分度器ツールを利用すれば、さまざまなサイズの円弧をキレイに描くことが可能。また、既存の物差しツールも強化されており、角度が表示されるようになっている。

 さらに、本ビルドに搭載されている「フォト」アプリの最新版v16.1017.10000.0では“Windows Ink”を利用して写真へ書き込みが行えるようになった。書き込みを入れた写真は画像としてだけでなく動画としても保存が可能。書き込みの過程をあとで再生することができる。

 また「カメラ」アプリもアップデートされ、使い勝手とアクセシビリティの向上を狙ったユーザーインターフェースの刷新や機能の強化、起動速度の改善が施されている。新しい「カメラ」アプリはPCとモバイルの両方で利用可能だ。

 そのほかにも、ナレーターの改善や開発者モードの簡素化が行われた。“Windows Subsystem for Linux(WSL)”においても大きな改善が盛り込まれた。これまでの「Ubuntu 14.04」に加え新たに「Ubuntu 16.04」がサポートされ、“do-release-upgrade”コマンドによるアップデートが可能になったほか、Windows/WSL間の相互運用性が改善され、Bashシェルから直接Windowsのバイナリを実行できるようになっている。