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カスペルスキー、ランサムウェア「CryptXXX」v3に対応した復号ツールを無償公開
拡張子が.crypt、.cryp1、.crypzとなった暗号化ファイルを復号できる
2016年12月21日 13:32
露Kaspersky Lab ZAOは20日(現地時間)、ランサムウェア「CryptXXX」によって暗号化されてしまったファイルを復号するツール「Kaspersky RannohDecryptor」v1.9.5.0を公開した。現在、同社のサポートサイトから無償でダウンロード可能。
ランサムウェアとはマルウェアの一種で、ユーザーのファイルを勝手に暗号化するなどしてアクセス不能にし、その解除と引き換えに“身代金(ランサム)”を要求する。なかでも「CryptXXX」の活動は活発で、2016年4月から少なくとも80,000のユーザーが攻撃を受けているという。この検知数は「カスペルスキー」ユーザーに限られるため、実際にはおそらく数十万のユーザーが攻撃を受けていると同社は推測している。
そこで同社は、4月と5月に「CryptXXX」のv1/v2によって暗号化されたファイルを復号するツールを提供していた。
今回リリースされた復号ツールは「CryptXXX」v3に対応しており、暗号化されたファイルの拡張子が.crypt、.cryp1、.crypzのファイルを復号することが可能。このツールはランサムウェアの危険性と対策を広く伝え、復号ツールを提供するポータルサイト“No More Ransom”からもダウンロードできる。
ソフトウェア情報
- 「Kaspersky RannohDecryptor」
- 【著作権者】
- AO Kaspersky Lab
- 【対応OS】
- Windows(編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.9.5.0(16/12/20)
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