ニュース
“Surface”の問題点を洗い出せる公式の診断ツール「Surface Diagnostic Toolkit」
ウィザード形式で諸機能を順番にチェック。故障個所の洗い出しや修復に役立てよう
2017年7月25日 06:00
「Surface Diagnostic Toolkit」は、Microsoft製PC“Surface”ファミリーのために開発された公式診断ツール。Windows 10に対応しており、同社のサポートページから無償でダウンロードできる。
本ツールを利用すると、“Surface”の諸機能を一通りテストして問題点を洗い出したり、自動修復を試みることが可能。手持ちの“Surface”に問題が発生した場合や、中古の“Surface”を譲ったりもらい受けたりする場合などに使うとよいだろう。
本ツールはウィザード形式になっており、案内に従って操作するだけで一通りのチェックが行える仕組みになっている。案内はすべて英語だが、本記事のスクリーンショットも参考にしながら進めていけば、それほど難しくはないはずだ。なお、全画面表示で起動するので、診断の邪魔になりそうなアプリはあらかじめ終了しておくとよいだろう。
本ツールを起動してしばらく待つと、ウェルカム画面が現れる。ここでは“Surface”で起こっている問題を記録してMicrosoftへ伝えることができるが、とくに問題がなければそのまま[Continue]ボタンを押して先へ進んでよい。
次の画面では、“Surface”のアップデートチェックが行われる。アップデートがすべて適用されていれば、引き続きシステムのチェックとアプリケーションの修復、そしてOSの修復が行われる。これらの処理はすべて自動。完了するとOSの再起動を促されるので、[Restart your computer]ボタンを押して“Surface”を再起動させよう。
“Surface”を再起動させると、しばらくして再び「Surface Diagnostic Toolkit」が起動するので、今度は諸機能のチェックだ。
最初に行われるのは、電力供給とバッテリーのテスト。ACアダプターを抜いて[Done]ボタンを押し、再びACアダプターを接続して[Done]ボタンを押そう。何も問題が検出されなければ、タッチカバレッジ(網羅率)のテストへ進むことができる。
タッチカバレッジのテストでは、画面に描かれた渦巻きに沿って、指でカーブを描く。指でカーブが書けなかったり、カーブが途中で飛んで線がまっすぐに結ばれてしまったりしないか確認しよう。
次に行われるのは、ゴーストタッチのテストだ。[Continue]ボタンを押すと5秒のカウントダウンが始まるので、何もせずに待機しよう。画面に触れていないのにタッチが検出されたら、それが“ゴーストタッチ”と呼ばれる不具合だ。
ゴーストタッチが検出されなければ、続いてマルチタッチ検出のテストが現れる。ここでは複数の指で同時に画面をタッチする。指の位置に丸が表示されれば、テストは成功だ。[Yes]ボタンを押して次に進もう。ちなみに、手元の“Surface 3”では10本のマルチタッチが可能だった。
次のテストは、ディスプレイとサウンドのテストだ。まず、ディスプレイの輝度が自動で0%から100%へと徐々に引き上げられる。プログレスバーの数値に応じて、輝度が正常に上がっているかチェックしよう。問題がなければ[Yes]ボタンを押してサウンドスピーカーのテストに移る。
サウンドスピーカーのテスト画面では、スピーカーでサウンドを再生するためのコントロールが左右2つ設けられている。片方ずつ押して、押した方の側から音が鳴っているかをチェックしよう。
最後は録音のテストだ。ボタンを押すと10秒のカウントダウンが始まるので、適当に録音をする。次の画面でそれが正常に再生されればテストは完了。終了画面が表示され、テストの結果を閲覧したり、サポートや修復のリクエストを行ったりすることができる(英語のみ)。
そのほかにも、“Surface”のシステム情報を表示する機能などを備えている。サポートを受ける前の情報収集などに役立てたい。
なお、「Surface Diagnostic Toolkit」は“ストア”にも掲載されているが、ダウンロードは行えなかった。“ストア”での配布にも期待したい。
ソフトウェア情報
- 「Surface Diagnostic Toolkit」
- 【著作権者】
- Microsoft Corporation
- 【対応OS】
- Windows 10
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 2.0.21.0