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無償FTPクライアント「WinSCP」がメジャーアップデート、“OneDrive”への接続に対応
スケーリング設定の異なるマルチモニター環境のサポートなども盛り込まれる
2017年9月6日 13:25
オープンソースのFTP/SFTP/SCPクライアントソフト「WinSCP」の最新版v5.11が、5日に公開された。Windows XP/Server 2003からWindows 8.1/Server 2012 R2/10までに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在本ソフトの公式サイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。
「WinSCP」は、「SSH」で安全にファイル転送を行うプロトコル“SCP”をサポートしたオープンソースのGUIクライアントアプリ。“FTP”“FTPS”“SFTP”“WebDAV”といったプロトコルも扱える。また、ファイルマネージャーとしての機能も有しており、リモートとローカルでファイルをやり取りするのに便利な「FFFTP」のようなデザイン“コマンダー”と、リモートフォルダーのみをツリービューとリストビューで表現する“エクスプローラー”を切り替えることが可能。スクリプトやカスタムコマンドといった上級者向けの機能も充実している。
本バージョンはメジャーアップデートとなっており、複数の接続を束ねて大量のキューに入れられたバッチ転送のパフォーマンスを向上させる機能が追加されたほか、スケーリング設定の異なるマルチモニター環境(Per-Monitor DPI)がサポートされた。
また、“OneDrive”への接続がサポートされたのも大きな改善点だ。接続は“WebDAV”プロトコルで行う仕組みで、設定時にはユーザー名とパスワードに加え、リモートディレクトリに“カスタマーID(CID)”を指定する必要がある。カスタマーIDはWebブラウザーで“OneDrive”へログインした際に、URL末尾に表示されるので、それをコピーして利用すればよい。
そのほかにも、クラウド経由で「WinSCP」の設定を共有することを考慮し、設定周りを改善。TLS/SSLコアを「OpenSSL 1.0.2l」へ、XMLパーサーを「Expat 2.2.3」へ、SSHコアを「PuTTY 0.70」へアップデートしたほか、カスタムコマンドや拡張機能、.NETアセンブリの改善なども施されている。
ソフトウェア情報
- 「WinSCP」
- 【著作権者】
- Martin Prikryl 氏
- 【対応OS】
- Windows XP/Server 2003からWindows 8.1/Server 2012 R2/10まで
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 5.11(17/09/05)