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新メニューを搭載した「Docker Desktop 4.5」 ~OS間の差異縮小、パフォーマンスも向上

アップデートやフィードバック関連も改善

「Docker Desktop 4.5」が公開

 米Dockerは2月10日(現地時間)、「Docker Desktop 4.5」を公開した。本バージョンでは新しいメニューが導入されている。

 新しいメニューではプラットフォームごとの差異が解消されており、どのOSでも同じ使い勝手が得られる。見た目や動作は以前と変わらないが、内部的にはパフォーマンスの改善が図られているとのことで、ダッシュボードを開くまでの時間が大幅に短縮されている。将来的な機能強化も期待できそうだ。

見た目は変わらないが、パフォーマンスが改善され、OS間での統一が図られた新メニュー。今後の機能強化の礎にも

 もし問題が発生した場合は、以下の内容を記載した「features-overrides.json」ファイルを指定されたディレクトリに配置するとよい。

{
  "WhaleMenuRedesign": {
    "enabled": false
  }
}

 「features-overrides.json」ファイルは、以下のパスに配置する必要がある。

  • Windows:%APPDATA%¥Docker¥features-overrides.json
  • Mac:~/Library/Group Containers/group.com.docker/features-overrides.json

 そのほかにもアップデート機能が強化され、リリースハイライトがアップデートセクションに表示されるようになった。利用中・更新可能なバージョンだけでなく、ビルド番号が併記されるようになったのも本バージョンにおける改善点だ。

現行のアップデートセクション
改善されたアップデートセクション。リリースハイライトなどが表示されるように

 また、フィードバックを求めるプロンプトが頻繁過ぎて作業の妨げになっているというフィードバックに応え、プロンプトの表示頻度が削減された。以前は新規インストール後14日後から90日間隔で表示されていたが、今後は30日後に最初のプロンプトを表示するようになったとのこと。ユーザーはフィードバックを行うか否かを選択可能で、評価を求められれてから180日間は再びプロンプトが表示されることはない。

 「Docker Desktop」はWindows/Mac環境へ「Docker」をインストールし、手軽に使えるようにしたツールで、現在、同社のWebサイトから利用可能。中小企業(従業員数250人未満、年間収益1,000万ドル未満)、個人使用、教育目的、非商用のオープンソースプロジェクトであれば、無償の「Docker Personal」サブスクリプションで利用できる。それ以外の用途では、有料サブスクリプションが必要となる。