価格がなんと3.5倍に！「Docker」のTeamプランが値上げ＆ユーザー数制限追加

「Docker」のTeamプランが値上げ＆ユーザー数制限追加

　コンテナ型の仮想環境「Docker」の値上げが話題になっています。10月27日（米国時間、以下同）から「Team」プランの価格が1ユーザー当たり2米ドル上昇し、9米ドル（年間契約）または11米ドル（月額）になるうえ、これまで無制限だったユーザー数が最大100ユーザーに制限されるそうです。

　さらに、上位プランの「Business」プランも値上げされ、1ユーザー21米ドルから24米ドルになります。つまりこれまで「Team」プランを101ユーザー以上で使っていた組織では価格が約3.5倍になるということです。すでに101ユーザー以上で「Team」プランを使用している場合は少なくとも12月31日まではそのまま「Team」プランを使えるとのことですが、月額払いの場合は値上げの影響を受けるようです。円安が続く中、これはかなり厳しい……。

各プランの現行価格

　Docker社は、最近のDocker ExtensionsとDocker Extensions SDKの追加やボリュームのバックアップと共有機能、ディスク使用状況の分析機能といった機能追加や改善を挙げ、このような投資を継続するための値上げであるとしています。背景には米国のインフレーションがあるものと思われます。

　救済策も一応用意されています。同社は12月31日までに「Team」プランから「Business」プランへアップグレードすると30％OFFになるキャンペーンを実施中です。100人を超えるユーザーを抱えて「Team」プランを使っている組織は10月26日までに「Business」プランへアップグレードしておくと、1年間は現在より数ドル上乗せするだけで「Business」プランを使えるようになります。

　また、月額払いの場合は10月26日までに年間契約へ切り替えれば1年間は現在の価格を維持できます。

　なお、「Personal」と「Pro」プランの変更はないほか、5人以下で「Team」プランを使用している場合（月額35米ドル、または年間契約で月額25米ドル｝）は、値上げの影響を受けないとのこと。ただし、5人以下で「Team」プランを使用している場合でも、10月27日以降にユーザー数が6人以上になると値上げされた価格になってしまします。