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Docker、新しいサブスクリプションプランを発表 ~ツールアクセスをまとめてシンプルに

「Docker Personal」はこれまで通り無料

Docker、新しいサブスクリプションプランを発表

 米Dockerは9月12日(現地時間)、開発者向けの新しいサブスクリプションプランを発表した。「Docker Desktop」、「Docker Hub」、「Docker Build Cloud」、「Docker Scout」、「Testcontainers Cloud」といったツールへのアクセスをひとまとめにし、1つのサブスクリプションで必要なすべてのツールへアクセスできるようにする。

 価格の改定は、以下の通り。

  • Docker Personal:これまで通り無料。従業員数250名を超える企業、または年間売上高1000万ドルを超える企業は有償サブスクリプションが必要
  • Docker Pro:月額5米ドルから9米ドルへ値上げ(年間割引)
  • Docker Team:月額9米ドル15米ドルへ値上げ(年間割引)
  • Docker Business:従来通り。より多くの「Docker」製品にアクセスできるように

 各サービスには、以下の変更が加えられる。

  • Docker Hub:イメージのプルとストレージに制限を導入。この影響を受けるのは利用量の上位3%未満のアカウントで、多くのユーザーはイメージプル制限の引き上げにより、これまで発生していたコストを削減できる
  • Docker Build Cloud:シート(利用者数)単位ライセンスを削除し、Pro、Team、Business プランに含まれるビルド時間を増やす
  • Docker Scout:Team/Businessプランで、「Scout」対応リポジトリの数に制限なく継続的な脆弱性分析を提供。ヘルススコアをPro/Team/Business プランに統合
  • Testcontainers Cloud:シート単位ライセンスを削除し、Pro/Team/Businessのクラウドランタイム時間に含める。ニーズに応じて実行時間を分単位で追加可能

 新しいプランは2024年11月15日から適用される。「Docker Hub」プランの制限は2025年2月1日からで、2024年11月15日から2025年1月31日の間はイメージのプルやストレージに関する料金は発生しない。既存の年間プランおよび月間プランは、2024年11月15日以降の次回更新日から新しいプランが適用される。