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「Docker Desktop 4.37」が公開 ~「Docker Hub」のAIカタログを統合、CUIも追加

無償で始められるコンテナー仮想化プラットフォーム「Docker」のクライアント

「Docker Desktop 4.37」が公開

 米Dockerは12月18日(現地時間)、「Docker Desktop 4.37」をリリースした。AIカタログが追加されたほか、コマンドラインが強化されている。

AIカタログ

 「Docker Desktop 4.37」では、[Docker Hub]ページにAIカタログを統合。アプリから直接AIモデルを探し、ワークフローに統合できるようになった。事前に訓練された機械学習モデルを組み込むときも、ジェネレーティブAIツールを探索する場合も、「Docker Desktop」ならばカタログからチョイスするだけだ。

[Docker Hub]ページにAIカタログを統合

コマンドラインの導入

 「Docker Desktop」はGUIツールだが、ターミナル環境での作業が多い開発者ならばコマンドラインで扱いたいと感じることも多いだろう。

 そこで、「Docker Desktop 4.37」ではアプリを管理するためのコマンドライン機能がベータ版として導入された。「Docker Desktop」の起動、停止、再起動、ステータスチェックといった重要なタスクをターミナル環境から離れることなく実行できる。CI/CDワークフローに組み込むといった自動化も容易になる。

CUIも追加(ベータ版)

 そのほかにも、各種コンポーネントのアップデートなどが行われているとのこと。

 「Docker Desktop」は、コンテナー仮想化プラットフォーム「Docker」をデスクトップ環境で手軽に使えるようにしたGUIフロントエンド。Windows/Mac/Linuxに対応しており、同社のWebサイトからダウンロードできる。

 ただし、無償で利用できるのは中小企業(従業員数250人未満、年間収益1,000万ドル未満)、個人使用、教育目的、非商用のオープンソースプロジェクトのみ。それ以外の用途では、有料サブスクリプションが必要となる。