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「Docker Desktop 4.16」が公開、「Docker Extensions」の一般提供が開始

イメージの脆弱性解析は最大4倍にまで高速化、メモリ使用量は最大で76%削減

「Docker Desktop 4.16」が公開

 米Dockerは1月12日(現地時間)、「Docker Desktop 4.16」を公開した。「Docker Extensions」がベータ版を卒業し、一般提供(GA)へ移行している。

 「Docker Extensions」は、「Docker Desktop」でサードパーティ製ツールを利用できるようにする仕組み。「Extensions SDK」を利用すればだれでも開発が可能で、デバッグやテスト、セキュリティ、ネットワークなどの機能を「Docker」ツールチェーンに組み込むことができる。

 「Docker Extensions」の導入は「Docker Desktop」の「Extensions Marketplace」から可能。最新版では検索やカテゴリわけなどにより拡張機能が見つけやすくなったほか、独自の拡張機能を作成するための案内充実が図られた。新しい拡張機能を他のユーザーと共有するためのボタンも設けられている。「Extensions Marketplace」の開設当初は15種類だった拡張機能も現在では30種類以上にまで増えているとのことで、今後のさらなる拡充にも期待がかかる。

 そのほかにも、イメージの脆弱性解析のパフォーマンス改善が図られ、速度は最大で4倍にまで向上。メモリ使用量は最大で76%削減された。とくに5GB以上の大きなイメージを扱い際には、顕著な違いがあるという。

 また、「Docker Desktop 4.15」で導入されたクイック検索もGAとなった。「Docker Hub」のように、ローカルでもパブリックまたはプライベートなリモートイメージを検索したり、プルや実行できるようになっている。

クイック検索

 「Docker Desktop」は、コンテナ仮想化プラットフォーム「Docker」をデスクトップ環境で手軽に使えるようにしたGUIフロントエンド。Windows/Mac/Linuxに対応しており、同社のWebサイトからダウンロードできる。

 ただし、無償で利用できるのは中小企業(従業員数250人未満、年間収益1,000万ドル未満)、個人使用、教育目的、非商用のオープンソースプロジェクトのみ。それ以外の用途では、有料サブスクリプションが必要となる。