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3DCGモデリングソフト「Metasequoia 4」、「glTF 2.0」物理ベースレンダリングへの対応を強化

高度な質感表現が可能に

「Metasequoia 4」v4.8.3

 (株)テトラフェイスは4月20日、3DCGモデリングソフト「Metasequoia(メタセコイア) 4」の最新版v4.8.3を正式公開した。今回のアップデートでは、アプリが3Dシーン・モデルをファイルでやり取りするために策定されたロイヤリティフリーのオープン仕様「glTF」(GL Transmission Format)への対応を強化。「glTF 2.0」の仕様策定後に追加された以下の物理ベースレンダリング(PBR)向け拡張に一通り対応したとのこと。

  • クリア塗装(Clearcoat)
  • 屈折(IOR)
  • 光沢(Sheen)
  • 反射光(Specular)
  • 透過(Transmission)
  • ボリューム(Volume)
  • 照光なし(Unlit)

 「glTF」シェーダーに追加された各パラメーターは、リアルタイムのプレビュー表示、パストレーシングレンダリングのどちらにも反映され、従来よりも高度な質感表現が可能になる。

「glTF」への対応を強化した「Metasequoia 4」(同社ブログより引用)

 そのほかにも、[計測]機能で放射状に厚みを計測できるようになった。「glTF」のボリューム設定時に併用する「厚さマップ」を生成するためにも利用できるという。

 「Metasequoia」はWindows/Macに対応するシェアウェアで、現在同社のWebサイトからダウンロード可能。基本的なモデリング機能と独自ファイルフォーマットMQOでの保存は無償で利用できる。Windows版は64bit版を含むWindows 8.1/10/11に対応しており、窓の杜ライブラリからもダウンロード可能。

 有償ライセンスは2種類用意されており、ボーン機能などを備え、多くの出力形式をサポートした「Standard」エディションは5,500円、計測機能などをはじめとする高度な機能が利用できる「EX」エディションは20,350円となっている。

ソフトウェア情報

「Metasequoia 4」Windows版
【著作権者】
(株)テトラフェイス
【対応OS】
64bit版を含むWindows 8.1/10/11
【ソフト種別】
シェアウェア 「Standard」エディションは5,500円、「EX」エディションは20,350円(基本的なモデリング機能とMQO形式での保存のみ可能なモードは無償で利用可能)
【バージョン】
4.8.3(22/04/20)