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3DCGモデリングソフト「Metasequoia 4」が「ボケ」に対応 ~F値で被写界深度を調整

v4.8.2が公開、Windows/Macに対応

「Metasequoia 4」v4.8.2

 (株)テトラフェイスは2月25日、3DCGモデリングソフト「Metasequoia(メタセコイア) 4」の最新版v4.8.2を正式公開した。本バージョンの目玉は、ボケ表現への対応だ。

 「ボケ」はカメラレンズの被写界深度を意図的に浅くすることで被写体にだけピントを合わせ、背景から浮かび上がらせたり(後ぼけ)、手前にある物体をぼかして遠近感を強調したり(前ぼけ)する手法。「Metasequoia」では調整した焦点位置よりも手前や奥にある物体をぼかしてレンダリングする。

 ボケ具合は一般的なカメラと同様、「F値」で指定できる。ただし、実際のカメラとは異なり露光量への変化はないとのこと。また、ボケを有効にしてもレンダリング時間の総量には変わらない。そのため、ノイズ低減と組み合わせれば短時間で高品質なレンダリング結果を得られる。

F値=2.0でボケを適用した様子(同社の公式ブログより引用。以下同)
F値=8.0でボケを適用した様子

 そのほかにも、[移動]コマンドの法線方向への移動機能で、選択した頂点ごとの法線へ移動できるようになった。またFBX出力や転写機能も強化されているとのこと。

 「Metasequoia」はWindows/Macに対応するシェアウェアで、現在同社のWebサイトからダウンロード可能。基本的なモデリング機能と独自ファイルフォーマットMQOでの保存は無償で利用できる。Windows版は64bit版を含むWindows 7/8.1/10に対応しており、窓の杜ライブラリからもダウンロード可能。

 有償ライセンスは2種類用意されており、ボーン機能などを備え、多くの出力形式をサポートした「Standard」エディションは5,500円、計測機能などをはじめとする高度な機能が利用できる「EX」エディションは20,350円となっている。

ソフトウェア情報

「Metasequoia 4」Windows版
【著作権者】
(株)テトラフェイス
【対応OS】
64bit版を含むWindows 8.1/10/11
【ソフト種別】
シェアウェア 「Standard」エディションは5,500円、「EX」エディションは20,350円(基本的なモデリング機能とMQO形式での保存のみ可能なモードは無償で利用可能)
【バージョン】
4.8.2(22/02/25)