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Firefox派生ブラウザー「Pale Moon」がレガシーアドオンのサポートを復活! v31.0.0が公開

Firefox用の旧式アドオンを再び利用可能に。iframeサンドボックスなどの脆弱性も修正

「Pale Moon」v31.0.0

 Moonchild Productionsは5月10日、Webブラウザー「Pale Moon」の最新版v31.0.0を公開した。Windows/Linuxに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、本ソフトの公式サイトよりダウンロード可能。Windows版は窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。

 メジャーバージョンアップとなる今回のv31.0.0では、4月下旬よりインストール不能となっていた、「Pale Moon」への対応処理が行なわれていない「レガシーアドオン(WebExtensions非対応のアドオン)」が再びインストール可能になった。

 レガシーアドオンの有効化は、「Classic Add-ons Archive」といったFirefoxアドオンからインストールし、「Pale Moon」の[設定]から[セキュリティ]にある[アドオンのセキュリティレベル]をOFFにすることで可能となる。

 これまで通り「Pale Moon」への対応を明言していないアドオンの利用に関しては、基本的に自己責任となるが、「Classic Theme Restorer」などの人気の拡張機能を使い続けるユーザーの受け皿の1つとして、「Pale Moon」が再び大きな役割を果たすことが期待される。

 ただし、「Firefox」向けアドオンのすべてが「Pale Moon」でも利用できるとは限らない点については注意したい。

アドオンマネージャ。インストールした「レガシーアドオン」はオレンジ色の点で表示される
v31.0.0でも言語パックをインストールすれば、日本語化は問題なく行なえる

 また、統合XULプラットフォーム「UXP」とレンダリングエンジン「Goanna(v5.1)」にユーザーからの要望が多かった機能の追加や改善が行なわれている。JavaScriptで並列処理を行なうWebワーカーのパフォーマンスが向上したほか、同じくJavaScriptでメディアストリームを扱うための“Media Source Extensions(MSE、RFC-6381)”を介したVPxコーデックへの拡張サポートなどが追加されている。

 さらに、トラッキング関連では「Do Not Track(DNT)」機能に替わって「グローバル・プライバシー・コントロール(GPC)」を実装。Webサイトの利用者が、自らの個人データの第三者への共有・販売を拒否する意思表示を可能にする。

 そのほか、本バージョンにはリグレッションや複数の脆弱性に対する修正も含まれている。HTMLにCSSを適用しない際に、ブラウザーがbodyタグとiframeタグに設定されたフィールドをそのまま表示してしまうというリグレッションに対応し、古いWebサイトとの互換性を向上。

 セキュリティ関連では、Performance APIを介したクロスオリジン・リダイレクションがリークされてしまう問題(CVE-2022-29915)や、iframeサンドボックスのバイパスによりスクリプトが実行されてしまう問題(CVE-2022-29911)の修正などが施されている。

 なお、3月にリリースされたv30.0.0および30.0.1がリコールされたことに伴い、ユーザーの混乱を避けるため「Pale Moon」の最新バージョンはv29.4.6より、今回のv31.0.0にスキップされる形となっている。

ソフトウェア情報

「Pale Moon」
【著作権者】
Moonchild Productions
【対応OS】
Windows/Linux(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
31.0.0(22/05/10)