NEWS(09/10/06 14:24)
ジャストシステム、「Kaspersky Internet Security 2010」の体験版を公開
ネットワーク連携機能を強化、不審なソフトを安全に実行できるサンドボックスを搭載
(株)ジャストシステムは6日、統合セキュリティ対策ソフト「Kaspersky Internet Security 2010」の体験版を公開した。Windows XP/Vistaの32ビット版および64ビット版に対応しており、30日間無償で試用可能。現在、同社のWebサイトからダウンロードできる。
本バージョンでは、全世界の“カスペルスキー”ユーザーからマルウェア情報を収集・共有できる“Kaspersky Security Network(KSN)”を強化。KSNで収集された最新のマルウェア情報が、“緊急検知システム(UDS)”を通じて約40秒でユーザーのPCへ反映されるようになった。
これにより、マルウェアの侵入を防止する“フィルタリング”、ソフトの振る舞いを監視して侵入してしまったマルウェアを検知する“プロアクティブディフェンス”といった単一PC内での事前・事後対策に加え、そこから得たマルウェアの最新情報を瞬時に“カスペルスキー”ユーザー全体で共有することで、さらに強固なマルウェア対策を実現した。
さらに、“仮想実行スペース”機能を備えるのも本ソフトの特長。“仮想実行スペース”とは、あらかじめシステムから隔離された安全な実験環境(サンドボックス)のこと。“仮想実行スペース”で実行したアプリケーションは、システムの設定を変更したりファイルを保存することができないので、マルウェアかどうかわからないソフトをとりあえず実行したい場合でも、安心して試すことができる。
本機能を利用するには、実行ファイルの右クリックメニューから[仮想実行]項目を選択する。“仮想実行”されたアプリケーションはウィンドウの縁が緑色となり、システムを変更できなくなる上、“仮想実行”中のソフトが作成したファイルは、“仮想実行”中でないソフトからは開けなくなる。どうしても作成したファイルを“仮想実行”中でないソフトでも扱いたい場合は、マイ コンピュータ上に設けられた“Kaspersky 仮想実行フォルダー”へ保存することで相互編集が可能。なお、本機能はWindows XPの64ビット版では利用できないので注意。
そのほか、スキャン時間を70%短縮するといった機能強化や、ゲームのプレイ中はウイルス検査の定期的実行や定義ファイルの更新などを抑止できる“ゲームモード”などの新機能を搭載している。
なお、ライセンスは16日より購入可能で、1年間利用できるダウンロード版が希望小売価格4,680円(税別)などとなっており、1ライセンスにつき2台のPCまで利用可能。また、執筆時現在Windows 7には正式対応していないが、対応版が12月上旬に提供されるとのこと。
- 【著作権者】
- Kaspersky Lab
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista/XP x64/Vista x64
- 【ソフト種別】
- 体験版
- 【バージョン】
- 9.0.0.463(09/10/06)