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2025年12月セキュリティパッチで「MSMQ」にトラブル、セキュリティ変更の影響で
一部のクライアント・サーバーOSで発生
2025年12月17日 15:14
2025年12月のセキュリティ更新プログラムを適用した環境で、「Microsoft Message Queuing」(MSMQ)機能に問題が発生する場合があるとのこと。米Microsoftが12月12日(現地時間)、自社のドキュメントサイトで明らかにした。
「Microsoft Message Queuing」(MSMQ)は、アプリ間でメッセージを非同期かつ安全・確実にやりとりするための仕組み。既定では無効だが、OSのオプション機能として提供されている。
今回のトラブルの具体的な内容は、以下の通り。クラスター化されたMSMQ環境でも、負荷がかかると影響が及ぶ。
- 「MSMQ」キューが非アクティブ状態になってしまう
- 「IIS」サイトが「操作を実行するためのリソースが不足しています」というエラーで失敗する
- アプリケーションがキューへの書き込みを実行できない
- メッセージファイル作成時に「メッセージファイル C:¥Windows¥System32¥msmq¥storage*.mq を作成できません」などのエラーが表示される
- 十分なディスク容量とメモリが利用可能なにもかかわらず、「ディスク容量またはメモリが不足しています」といった誤解を招くログが出力される
影響を受けるバージョンは、以下の通り。
- Windows 10 バージョン22H
- Windows 10 バージョン21H2
- Windows 10 バージョン1809
- Windows 10 バージョン1607
- Windows Server 2019
- Windows Server 2016
- Windows Server 2012 R2
- Windows Server 2012
問題の原因は、「MSMQ」セキュリティモデルや「C:¥Windows¥System32¥MSMQ¥storage」フォルダーのNTFSアクセス許可が変更されたこと。「MSMQ」ユーザーはこのフォルダーへの書き込みアクセスを必要とするようになったが、通常このアクセスは管理者によって制限されているため、API経由でのメッセージ送信がリソースエラーで失敗する。
同社は現在、問題を調査中。影響を受ける組織は、ビジネスサポートに問い合わせてほしいとしている。なお、この問題が発生するのはおもに企業環境で、一般のユーザーがこの問題に遭遇することはほぼないと見られている。
















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