NEWS(09/11/02 15:07)
テーマ機能「Personas」を統合した「Firefox」次期バージョンv3.6のβ版が公開
エンジンを“Gecko”v1.9.2へ更新、Windows 7のライブサムネイル機能にも対応
Mozillaは10月30日、Webブラウザー「Firefox」の次期バージョンv3.6のベータ版を公開した。Windows 2000/XP/Server 2003/Vistaなどに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 7でも動作を確認した。現在、本ソフトの公式サイトからダウンロードできる。なお、今回公開されたベータ版はあくまでもテスト目的で公開されており、開発者やテスター以外の利用は推奨されていないので注意。
今回公開された「Firefox」v3.6b1では、「Firefox」の外観を手軽にカスタマイズできる拡張機能「Personas」の機能が統合された。ライブラリサイト“Add-ons for Firefox”では「Personas」のテーマを集めたカテゴリーも用意されており、テーマファイルのサムネイル上へマウスカーソルを移動させるだけで気軽にテーマを適用できる。
さらに、Windows 7のライブサムネイル機能にも対応。複数のタブを開いている場合は、それぞれのタブの内容がタスクボタンの上部に現れる複数のプレビューウィンドウに表示される仕組みで、カーソルの移動だけでフォーカスが当たっているタブへ切り替えていくことができる。ただし、同じくWindows 7の新機能であるジャンプリストにはまだ対応していないようだ。
そのほか、レンダリングエンジン“Gecko”がv1.9.2へバージョンアップされており、さまざまな新技術への対応や動作速度の改善、不具合の修正などが施されている。
たとえば、サーバーからフォントを取得して表示に利用できる“ダウンロードフォント”技術では、v3.5で対応したOpenTypeとTrueTypeに加え、新たにWOFF(Web Open Font Format)へ対応した。WOFFはWebで利用することを前提に設計されており、既存のフォントファイルに比べファイルサイズが圧縮されているほか、XML形式による著作権情報の付加などにも対応しているため、これからの普及が期待されている。
また、Webページへ動画を埋め込む“video”タグでは、右クリックメニューから全画面表示が可能になったほか、再生前に表示しておく画像を指定できる“poster”属性へ新たに対応した。さらにセキュリティに関する機能として、古いプラグインを利用している場合に警告バーを表示する機能などが追加されている。
- 【著作権者】
- contributors to the Mozilla Project
- 【対応OS】
- Windows 2000/XP/Server 2003/Vistaなど(編集部にてWindows 7で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 3.6b1(09/10/30)