NEWS(09/11/11 00:00)

米Amazon.com、電子書籍ビューワーソフト「Kindle for PC」v1.0のベータ版を公開

“Kindle Store”で販売中の30万冊を超える英語の電子書籍をPCで読むことができる

「Kindle for PC」v1.0 Beta1 (25338)「Kindle for PC」v1.0 Beta1 (25338)

電子書籍の一部を閲覧できるサンプル版も用意されている電子書籍の一部を閲覧できるサンプル版も用意されている

 米Amazon.com, Inc.は10日(現地時間)、電子書籍ビューワーソフト「Kindle for PC」v1.0のベータ版を公開した。Windows XP/Vista/7に対応するフリーソフトで、現在同社のWebサイトからダウンロードできる。

 本ソフトを利用すると、同社が運営する電子書籍店舗“Kindle Store”で購入した電子書籍を閲覧できる。もともと“Kindle Store”の電子書籍は、携帯電話ネットワークを内蔵した専用電子ブックリーダー“Kindle”向けに提供されていたが、3月にiPhone/iPod touch向けのビューワーソフトをリリースしたのを皮切りとして、徐々に対応するプラットフォームを広げている。

 なお、“Kindle Store”で販売されている書籍数は現在のところ36万冊以上で、新刊のほとんどが9.99ドルで提供されている。日本からもそのうち30万冊以上を購入できるので、洋書を購入する機会の多いユーザーはチェックしておいて損はないだろう。

 利用の際は米Amazon.comのアカウントが必要で、本ソフトの初回利用時に入力すると「Kindle for PC」がAmazonのアカウントに紐付けられ、“Kindle Store”の書籍を転送可能になる仕組み。電子書籍の一部を閲覧できるサンプル版も用意されており、電子書籍ページの“Send sample now”リンクをクリックし、本ソフトのメニューにある[Sync and Check New Items]項目を選択すれば、電子書籍が本ソフトへ転送される。

 電子書籍はマウスのホイール回転やキーボードのカーソルキーでページ送り可能で、途中で読むのをやめても読んだ箇所が自動で記憶され、次回起動時にはすぐさま続きを読み進めることができる。そのほか、文字の大きさを変更する機能やブックマーク機能などを備え、とくにWindows 7ではタッチ操作によるズームイン・ズームアウト機能も利用できるという。

 ただし、本家“Kindle”に搭載されている音声読み上げ機能や辞書機能は搭載されていないほか、メモを書き込む機能や検索機能、回転機能などは今後実装される予定となっている。

文字の大きさを変更する機能文字の大きさを変更する機能

ブックマーク機能ブックマーク機能

【著作権者】
Amazon Technologies, Inc.
【対応OS】
Windows XP/Vista/7
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.0 Beta1 (25338)(09/11/10)

(柳 英俊)