NEWS(09/11/24 14:27)
Webブラウザーにサーバーを統合する“Opera Unite”を搭載した「Opera」v10.10
巨大ファイルのやり取りに便利な“File Sharing”など便利な双方向機能を利用可能
ノルウェーのOpera Software ASAは23日(現地時間)、独自エンジンを搭載したWebブラウザー「Opera」の最新版v10.10を公開した。最新版の主な変更点は、これまで開発版に搭載されていた“Opera Unite”を正式に搭載したこと。
“Opera Unite”とは、「Opera」にサーバー機能を組み込むことで、Webブラウザーを情報の閲覧ツールにとどまらず、情報の発信や共有・交換ツールとしても利用可能にする新技術。Webサーバーへアクセスするだけでなく、自らがWebサーバーとなってデータを配信できるので、ローカルPC上の画像をWebへ公開したり、巨大なファイルをやり取りするといった作業を「Opera」のみで行えるようになる。
“Opera Unite”では、任意のサーバー機能をアプリケーションとして追加・削除可能な仕組みになっており、初期状態では以下の6つのアプリケーションが用意されている。
- “Web Server”: 手軽にWebサイトを構築
- “Photo Sharing”: ローカルPCの写真をWebへ公開
- “File Sharing”: 巨大なファイルのやり取り
- “Media Player”: ローカルPC内のメディアを携帯端末などへストリーム配信
- “Fridge”: メモを共有。家族が伝言を書いた紙を貼る冷蔵庫を模している
- “Messenger”: コミュニティサイト“My Opera”に登録した友達とチャット
なお、“Opera Unite”機能を利用するには無償のアカウント登録が必要で、“Opera Unite”を実行中のPCには、“http://(PC名).(アカウント名).operaunite.com”というアドレスが一時的に割り当てられる仕組み。ほかのPCや携帯端末からそのアドレスへアクセスすれば、本ソフト内蔵のサーバーへ直接接続できる。その際利用するWebブラウザーは、「Opera」でなくともよい。
“Opera Unite”のアプリケーションはHTML、CSS、JavaScriptなどを利用して自分で作成することも可能。開発資料も用意されているので、興味のある人は挑戦してみてはいかがだろうか。
本ソフトは、Windowsに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 7で動作確認した。現在、同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。
- 【著作権者】
- Opera Software ASA
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows 7で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 10.10(09/11/23)