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Wordで案内状の文章を考える前にやるべきこと ~気の利いた文面をすばやく作成

公式な案内文の作成時などに活用しよう

 同僚や仲間とのやり取りはSNSやチャットが中心、業務連絡でもグループウェアで済ますことも増えていますよね。文書やメールは、公式な連絡手段としている人も多いでしょう。日々の業務連絡はともかく、関係者全員に正式に案内したい場面もあるでしょう。

 例えば、多くの人が目にする案内文などは、いきなり本題から入るわけにもいかず、「時候のあいさつ」から始めるのが通例です。インターネット上の文章をコピペして、手直しすることもあるかもしれません。慣れない文章なので、正しいのかわからない、不自然な気がする……、と感じることはないでしょうか。

 そんな時は、Wordの[あいさつ文]の機能を使ってみてください。さらに、続きの文章をCopilotに依頼すれば、時間をかけずに納得できるものに仕上げられると思います。現在では、個人向けのMicrosoft 365 Personal/Familyでも、追加料金なしでCopilotを利用できます。

「時候のあいさつ」に悩んだら、[あいさつ文]の機能がおすすめ

「時候のあいさつ」を挿入する

 ここでは、6月に開催予定のBBQの案内状を作成してみます。[あいさつ文]ダイアログボックスに表示される時候の言葉、安否のあいさつ、感謝のあいさつを選択するだけです。

[挿入]タブにある[あいさつ文]-[あいさつ文の挿入]を選択する
月(ここでは6月)を選択して、[安否のあいさつ]と[感謝のあいさつ]を選択する。[OK]をクリックする
選択した組み合わせで、時候のあいさつが挿入された

 なお、[挿入]タブの[あいさつ文]に一覧表示される[起こし言葉]からは「さて」や「早速ですが」といった起こし言葉、[結び言葉]からは「まずは要件のみ。」や「ご自愛のほど祈ります。」といった結び言葉を挿入できます。文章のつながりや締めに悩んだ時に参考にするといいでしょう。

続きの文章をCopilotに書いてもらう

 あいさつ文に続く文章に悩むなら、Copilotに依頼しましょう。ここでは、以下のように注意事項と決定事項を指定しました。自分で書き起こした文章を校正してもらうのもおすすめです。

上の文章に続く、BBQに誘う文章を作成してください。

年長者に失礼のないように、また、若いメンバーにも配慮して堅苦しくならないようにしてください。

以下を「記」として箇条書きにしてください。

日時は6月14日(土)、11時~16時

場所は弊社のグラウンド

参加費は3,000円

新しい段落にカーソルを移動して、[Alt]+[i]キーを押す。左の余白に表示されている[Copilot]のアイコンをクリックしても構わない
プロンプトを入力して[生成]をクリックする
水色の部分が生成された文章。[保持する]をクリックすると、そのまま挿入される
挿入された文章を整えれば完成