いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel】案内状に説明入りの地図を載せたい!エクセルの資料へ簡単に地図を加えるテクニック

地図データ ©2018 Google、ZENRIN

案内状に地図を載せたい!

 Excelで案内状を作成することはよくあると思います。このような時、インターネットで検索した地図を貼り付けたいと思ったことはありませんか。今回は、地図付きの案内状を作成する際に知っておくと便利なテクニック2つを解説します。

 1つ目は、Excelの「スクリーンショット機能」を使って、インターネットで検索した地図を簡単に挿入する方法です。この機能の便利なところは、キャプチャーソフトなどをいちいち立ち上げなくても、スクリーンショットの撮影、画像のトリミング、そしてシートへの挿入をExcelだけでできることです。

 2つ目は、応用テクニックとして、挿入した地図上に補足的な説明を手書きで直接書き込む方法を解説します。インターネットで検索した地図は正確ですが、あまりに細かすぎてかえってわかりづらいと感じたことはありませんか。そんな時、ちょっと手書きの説明を加えることで、より一層地図がわかりやすくなります。

編集部注:本稿ではGoogle マップを例として使用していますが、実際にGoogle マップのスクリーンショットを印刷物に含める際は権利帰属表示を記載しないと規約違反となる可能性があります。また、他の地図サービスのスクリーンショットを利用する際も、各サービスの規約やガイドラインに従う必要がありますのでご注意ください。

 それでは実際に見てみましょう。

インターネットで検索した地図を挿入する

 Excelで作成した「社員総会のお知らせ」(①)に、インターネットで検索した地図を貼り付ける例を考えてみましょう。

 実際に操作を行う直前に、貼り付けたい地図のページ(②)を表示しておきます。対象の地図ページが、開いているすべてのアプリケーションの中で(Excelを除いて)一番前にある必要があります。

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 「社員総会のお知らせ」シートに戻ります。地図を貼り付けたい場所(ここではセルA8)(③)を選択した状態で、[挿入]タブ(④)→[スクリーンショットをとる](⑤)→[画面の領域](⑥)をクリックします。

 画面が切り替わり、直前に表示した地図のページが表示されます。全体的に白っぽい画面になり、マウスポインターの形が十字型に変わります(⑦)。

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 地図のページで、お知らせに貼り付けたい範囲をドラッグします(⑧)。範囲を選択できたら、マウスを離します。

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 すると、Excelの画面に切り替わり、先ほど切り取った部分の地図が自動的に挿入されます(⑨)。画面サイズの都合上、地図のすべては見えていませんが、画面を下方向にスクロールしていくと地図全体を確認できます。

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 地図の画像を適当な大きさに縮小して完成です(ここでは、地図全体が画面に収まるように、リボンを非表示にしています)(⑩)。

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 キャプチャーソフトを起動する必要はなく、Excelだけでスクリーンショットの撮影と画像のトリミングができるのでとても便利ですね。

地図の画像に手書きの説明を加える

 地図サイトを使えば、正確な地図を手軽に利用できるので便利ですが、都市エリアは特に交通網やビル群で地図が複雑になる傾向があります。結局、どの道を通れば目的地にたどり着けるのか、わかりづらいと思ったことはありませんか? そんな時にさっと手書きで説明を加えることができたら便利ですよね。

 そこでこの項では、シートに貼り付けた地図に対して手書きで説明を加える方法を解説します。この項からは、タブレット端末を使ったタッチ操作を前提に解説しますが、デスクトップ端末やノートPCでも、マウス操作で同じことができます。ただし、使用できる機能(リボンに表示される機能)は限られることがあります。

 先ほどの例と同じ「社員総会のお知らせ」で解説します。地図へ書き込みやすいように画面を拡大しておきます。さらに、画面の左端にあるクイックアクセスツールバーから[タッチ/マウスモードの切り替え](①)→[タッチ](②)をタップしてタッチモードにしておきます。タッチモードにすると、リボンに表示されるそれぞれの項目の間隔が広がるので、指でタップしやすくなります。

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 インクツールを使って手書きで文字を書き込んでいきます。インクツールの詳細については、以前の記事を参考にしてください。[描画]タブ(③)→[タッチして描画する](④)をタップして好みの文字色(⑤)を選びます。([描画]タブが表示されていない場合は、以前の記事にある手順に従って表示させてください)。

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 説明したい内容を手書きで書き込みます(今回はタッチペンを使って文字を書き入れました)(⑥)。

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 タッチペンや指で文字を書くのが苦手という人は、必要最小限の箇所だけ手書きして、あとはテキストボックスに文章をタイプして入力する(⑦)という手もあります。これだけでもずいぶんわかりやすい地図になりますね。

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地図入りの案内状を作成する際に役立つテクニック

 今回は、Excelで地図入りの案内状を作成する際に役立つテクニック2つを解説しました。最初に紹介した「スクリーンショット機能」を使えば、地図サイトからExcelのシートに地図を効率的に挿入できます。また、「インクツール」を使えば、その地図だけでは不十分な情報を、手書きでさっと補うことができます。

 案内状などに添付する地図がわかりづらくて悩んでいる人は、ぜひ試してみてくださいね!

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