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【Excel】価格改定を一度の修正で複数の表に反映したい!エクセルでコピー元を修正すると貼り付け先も更新されるようにするテク

コピー元の表を修正した時に貼り付け先の表も修正するのは面倒!

 Excelで作成した価格表や商品カタログのような業務の基礎になる表を、他のブックにコピペしたりして使用することってありますよね(①)。

 長く業務をやっていると、コピー元の表に修正事項が発生することはよくあると思います。そのような時、貼り付け先の表はどのように更新していますか。コピペしなおしたり、手作業で修正したりしていないでしょうか。いちいちコピペしなおすのは手間がかかりますし、元の表を見ながら1つ1つ修正すると入力ミスをしてしまう可能性もあります。

 そこで今回は、コピー元の表を修正すると、自動的に貼り付け先の表も更新されるような表の作り方を解説します。

コピー元の表を修正すると貼り付け先の表も自動的に更新されるような表を作る

 月に一度、商品の価格改定を行っているという業務があるとします。この業務で、価格改定の際に「価格改定のお知らせ」(①)を社員に通達したいという例を考えてみましょう。「価格改定のお知らせ」は、別のブック(「価格表.xlsx」)(②)で管理している「価格表」を貼り付けて作成するとします。

 通常のコピー&ペーストで表を貼り付けた場合は、「価格表.xlsx」のデータが更新されても貼り付け先のデータまでは更新されませんよね。そこで今回は、コピー元の「価格表.xlsx」のデータを修正した時に、貼り付け先の「価格改定のお知らせ.xlsx」の価格表も更新されるようにしてみましょう。

 コピー元となるブック「価格表.xlsx」を開きます。価格表(セル範囲A2:C11)をドラッグして選択し(③)、[Ctrl]+[C]キーを押して(④)コピーします。

 「価格改定のお知らせ.xlsx」を開きます(ここでは、シートの目盛線を非表示にしていますが、この例のように文章がメインになる資料は目盛線を非表示にすると見やすくなります)。ここでは、セルB5(⑤)の位置に貼り付けてみます。

 セルB5を選択した状態で、[ホーム]タブ(⑥)→[貼り付け](⑦)をクリックして表示されるメニューから[リンク貼り付け](⑧)を選択します。

 価格表が貼り付けられました(⑨)。コピー元の表の書式までは引き継がれないので、表の書式を設定する必要があります。

 ここでは、コピー元の表と区別しやすいように見出しの色を元の表と異なる色にしています。さらに、「単価」列の値に桁区切りのカンマを付けるなどして、見栄えを整えます(⑩)。

 「価格改定のお知らせ」に貼り付けた表はコピー元の表(「価格表.xlsx」の表)とリンクしています。したがって、コピー元の表を更新すると自動的に「価格改定のお知らせ」の表も更新されます。

 では、本当に更新されるかどうか、次の項で試してみましょう。一度、両方のブックを閉じます。

コピー元の表を更新してみると……

 では、コピー元の表(「価格表.xlsx」)(①)を開いてデータを修正してみます。

 試しに、セルC3の値を「1,000」(②)と書き換えてみます。修正を終えたら、ブックを保存して閉じます。

 貼り付け先の「価格改定のお知らせ.xlsx」の表も、更新されているかどうか確かめてみます。「価格改定のお知らせ.xlsx」を開いてみましょう。ブックを開こうとすると、次のようなダイアログボックスが表示されますが、自分が作成したリンクなので問題ありません。[更新する](③)をクリックして操作を続けます。

 ブックを開くと、貼り付け先の表の該当箇所が「1,000」(④)と更新されていることがわかりますね。

 このように、「リンク貼り付け」で表を貼り付けておくと、データを更新する際に、1か所変更するだけですむので手間が省けます。また、修正漏れも防げますね。

「リンク貼り付け」でデータを貼り付ける

 今回は、コピー元の表を修正すると、自動的に貼り付け先の表も更新されるような表の作り方を解説しました。「リンク貼り付け」でデータを貼り付けておくと、1か所修正するだけでデータの更新を行うことができるので便利です。

 この「リンク貼り付け」は、ExcelのデータをWordやPowerPointに貼り付けたい時などにも応用して使えます。このようなOfficeのアプリ間での「リンク貼り付け」については、また別の記事で詳しく解説したいと思います。楽しみにしていてくださいね!

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