いまさら聞けないExcelの使い方講座
【Excel】グラフを動画化してプレゼンのインパクトUP! 地図上にグラフを表示した3Dマップを動画で見せるテク
2018年7月25日 06:55
地図グラフに効果を付けて強調したい!
「都道府県別売上表」のような地域別に集計したデータをExcelのグラフにしたい時に、地図上にグラフを表示できる「3Dマップ」というExcel 2016の新機能をご存知ですか。データと地理的な位置との関係がわかりやすいうえに、インパクトがあるので、会議やプレゼンなどに活用できる便利な機能です。
以前の記事で、3Dマップの作成方法について解説し、作成した地図グラフを画像として表データの横に貼り付ける例(①)を紹介しました。
今回は応用編として、この地図グラフにズームやパン、回転などの動きを付けて、動画として再生する方法を解説します。このように強調された地図グラフは、より効果的なインパクトを相手に与えることができるでしょう。プレゼンなどでも出席者の視線を惹きつけることは間違いありません!
作成済みの「3Dマップ」を開く
今回は、作成済みの3Dマップを使って作業をします。以前の記事を参考にして、事前に3Dマップを作成してから以降の手順を進めてください。
作成済みの3Dマップを開きます。[挿入]タブ(①)→[3Dマップ](②)→[3D Mapsを開く](③)をクリックします。
すると、[3D Mapsの起動]ウィンドウが表示されます。このウィンドウには、これまでに作成した3D Mapが表示されるので、開きたい3Dマップ(ここでは、「ツアー1」)(④)をクリックします。
今回は、作成済みの3D Mapは1つですが、複数の3Dマップを作っている場合はその数だけ表示されます。
作成済みの3Dマップが表示されました(⑤)。
次の項では、この3Dマップに効果を付けていきます。
地図グラフに効果を付ける
この項では、3Dマップに効果(ズームやパン、回転などの動き)を付けていきます。[ホーム]タブ(①)の[シーンのオプション](②)をクリックします。
[シーンのオプション]ウィンドウ(③)が表示されます(ここでいう「シーン」とは、ズームやパン、回転などの一連の動きを再生する一場面と考えてください)。シーンの長さは既定で「10.00(秒)」(④)と設定されています。[シーン名]欄には任意の名前を入力できるので、ここでは「シーンA」(⑤)と入力します。[切り替え効果の再生時間]欄には、複数のシーンを作成した場合に、シーンとシーンの切り替えの間隔(秒)を指定します(⑥)。今回の例では、シーンは1つなのでこのままにしておきます。
[効果]のドロップダウンリストから、適用する効果(効果なし、円、ドリー、8の字型、フライオーバー、プッシュイン、地球儀の回転の7種類)を選びます。ここでは[プッシュイン](⑦)を選択します。プッシュインを選択すると、遠方からズームして地図に近づいていくような効果を付けることができます。
[効果の速度]のスライダー(⑧)で効果の速度を調整します。
では、設定した効果を再生してみましょう。[▶](⑨)をクリックします。
すると、動画が再生されるので、設定した効果を確認できます。
再生が終わったら、画面の左下にある[←(編集ビューに戻ります)]ボタンをクリックするか、[Esc]キーを押すと、編集画面に戻ります。
動画として保存する
最後に、作成した効果を動画として保存してみましょう。[ホーム]タブ(①)→[ビデオの作成](②)をクリックします。
[ビデオの作成]ウィンドウが表示されるので、[プレゼンテーションおよびHDモニター]がONになっている(③)ことを確認して、[作成](④)をクリックします。
すると[ビデオの保存]ダイアログボックスが表示されます。動画を保存する場所へ移動(⑤)して、[ファイル名]欄にファイル名(ここでは「都道府県別売上.mp4」)(⑥)を入力します。
[保存](⑦)をクリックしてダイアログボックスを閉じます。
「ビデオを作成中」ウィンドウ(⑧)が表示され、ビデオが作成されていることがわかります。
完了すると[開く]ボタン(⑨)がアクティブになるので、クリックします。
すると、先ほど作成した動画が再生されます。
作成した動画をPowerPointのスライドに挿入(⑩)すれば、プレゼンなどで使用することができます。[再生(▶)]ボタン(⑪)をクリックすると、動画が再生されます。
地図グラフに効果を付けて動画にする
今回は、作成済みの3Dマップにズームやパン、回転などの効果を付けて、動画として再生する方法を解説しました。地域別にまとめたデータをこのような動画にして伝えれば、相手に効果的なインパクトを与えることができるでしょう。PowerPointのスライドに貼り付けて使うこともできるので、ぜひプレゼンなどで使ってみてくださいね。
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