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夏休みの宿題で原稿用紙が必要? わざわざ買わなくてもWordで作成できる

Wordの標準機能で原稿用紙は作成可能

 夏休みの宿題やレポート課題で、たまに「原稿用紙に書いて提出」という指定がありますよね。しかし、近くのコンビニでは売り切れということもありますし、すぐに欲しいならWeb注文では間に合いません。

 Wordの「原稿用紙設定」機能を使ってみてください。指定した文字数と用紙サイズで“マス目”を作成できます。空白の状態で印刷できるのはもちろん、Word上でそのまま文字を入力することもできます。

 まずは、[レイアウト]タブの[原稿用紙設定]ボタンの有無を確認しましょう。もし、表示されていない場合は[Wordのオプション]からアドインを有効にすれば利用できるようになります。

[レイアウト]タブの[原稿用紙設定]を確認。表示されていない場合は[Wordのオプション]からアドインを追加しておく
[ファイル]-[オプション]とクリックして、[Wordのオプション]を表示する。[アドイン]の[設定]をクリックする
[Microsoft Word原稿用紙アドイン]にチェックを付けて、[OK]をクリックする

 操作は[原稿用紙設定]ボタンをクリックして、用紙サイズと文字数を指定するだけですが、見栄えを整えるひと工夫をしておくと、よりきれいに仕上がります。

原稿用紙のマス目を表示する

 ここでは、一般的な原稿用紙の文字数である、400文字(20×20)でマス目を作成します。家庭のプリンターで印刷することを想定して、用紙サイズはA4横とします。

 なお、B4サイズなどで印刷したい場合は、あらかじめ[レイアウト]タブでWordの文書用紙サイズを変更しておきます。指定した用紙サイズを[原稿用紙設定]ダイアログボックスで選択できるようになります。

[レイアウト]タブにある[原稿用紙設定]をクリックする
[原稿用紙設定]ダイアログボックスが表示される。[スタイル]から[マス目付き原稿用紙]を選択する。文字数は[20×20]のまま、罫線の色は好みで変更可能。用紙サイズと向きを指定して、[OK]をクリックする
原稿用紙のマス目が表示された

マス目の罫線の重複を解消する

 上記の操作で印刷しても構わないのですが、よく見ると2~3行おきに罫線が太くなっていることが気になります。原稿用紙のマス目がボックスで重なって描画されているため、一部の箇所が太く見えるのです。ひと工夫することで解消できます。

マス目のボックスが重なっている箇所の罫線が太く見える。ヘッダー部分をダブルクリックする
「ヘッダー」と「フッター」が編集できる状態になる。マス目の任意の箇所をクリックする
もう一度、マス目の箇所をクリックすると、2重にハンドルが表示される。マス目全体を囲う四角が選択されている状態
罫線上を右クリックして[最背面へ移動]を選択する。変化がないように見えるが、マス目全体を囲う四角が最背面に移動する
2行目のマス目をクリックして選択する
[Ctrl]キーを押しながら、4行目をクリックする
同様に[Ctrl]キーを押しながら、1行おきに選択して、[Delete]キーを押す
重なっていたマス目が削除される。[Esc]キーを押す
マス目の重複が解消された

 もしもの時にすぐ用意できるのが、この機能の魅力です。普段は使わなくても、知っておくと役立つ場面があると思いますよ。