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デスクトップマスコットアプリ「VMagicMirror」にサブキャラなどの魅力的な機能が追加

本格的なVR機器不要でVRMアバターを動かせるツールがメジャーバージョンアップ

サブキャラ機能などを追加した「VMagicMirror」v4.0.0

 VRMに対応したデスクトップマスコットアプリ「VMagicMirror」が5月31日、v4.0.0へとアップデートされた。2022年11月以来、約2年半ぶりのメジャーバージョンアップとなる。

 「VMagicMirror」は有志が配布しているVRM形式の3Dアバターファイルを読み込み、デスクトップへ表示しておけるアプリ。ヘッドセットやトラッキングデバイスといった本格的なVR機器がなくても、ユーザーの動きに追従するマスコットをキーボードとマウスだけで実現できるのが魅力だ。マイク入力によるリップシンクや、Webカメラによるフェイストラッキング、ゲームコントローラーやMIDIコントローラーを用いた表情の切り替えなども行える。デスクトップに飾ってプライベートに楽しんでもよし、VTuberの配信に使ってもよいだろう。

 v4.0.0の目玉機能は、Webカメラの高精度トラッキングとサブキャラだ。



 「VMagicMirror」はWebカメラの映像をもとに顔の動きを追跡(トラッキング)し、VRMアバターに反映させることが可能。しかし、この機能は6年前に実装されたものであり、当時に比べ今のPCはスペックがかなり上がっている。そこで、負荷を上げる代わりに性能を向上させる高精度トラッキングオプションが導入された。

 既定では無効となっているが、高性能なPCで有効にすれば、従来より快適に利用できる可能性がある。

Webカメラの高精度トラッキング

 一方のサブキャラ機能は、ユーザーが書いたC#スクリプトでアバターやユーザー入力に連動するキャラが足せるようにしたものだ。今のところ上級者向けで、まだ改善の余地が残されているようだが、メインキャラに加えて“使い魔”のようなキャラを足せるのは面白い。サブキャラを簡単に自作できるテンプレートなどの提供も考えているとのことなので、今後のアップデートに期待したい。

ユーザーが書いたC#スクリプトでアバターやユーザー入力に連動するキャラが足せるサブキャラ機能

 「VMagicMirror」の対応OSは、Windows 10/11。現在、「BOOTH」からダウンロードできる。基本エディション(Standard Edition)とフルエディション(Full Edition)の2エディション構成だが、無料の基本エディションでもほぼすべての機能が体験できる上、個人利用だけでなく、商用も許されている。まず基本エディションで動作を試し、ハンドトラッキングの制限を解除したければフルエディションへ移行するとよいだろう。

 なお、今回のメジャーバージョンアップを機にフルエディションの価格が2,500円から3,000円へと改定された。また、v3.xとv4.xは別商品扱いとなっており、v3.xを購入したユーザーもv4.xを改めて買いなおす必要がある点には注意したい。2024年12月30日以降にv3.xを購入したユーザーに対しては、v4.xへのアップグレードが提供されるようだ。

ソフトウェア情報

「VMagicMirror」Standard Edition
【著作権者】
獏星(ばくすたー)氏
【対応OS】
Windows 10以降(編集部にてWindows 11で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
4.0.0(25/05/31)