やじうまの杜

令和に再燃! 百花繚乱のデスクトップマスコットアプリ新時代

「Desktop Mate」から「uDesktopMascot」、さらに「おめがデスクトップ」まで

 “やじうまの杜”では、ニュース・レビューにこだわらない幅広い話題をお伝えします。
今回紹介するデスクトップマスコット3種を同時に表示してみました

 令和の今、なぜかデスクトップマスコットアプリ界隈が大きな盛り上がりを見せています。

 デスクトップマスコットアプリとは、デスクトップ上にキャラクターを配置するアプリ。遡ること約20年、デスクトップ上にキャラクターが常駐する「伺か」というデスクトップマスコットアプリが流行しました。人気の理由はいくつか考えられますが、2人1組で常駐するキャラクター同士のボケ・ツッコミのような掛け合いや、「ゴースト」や「シェル」を変更することで人格や外観を変更できるカスタマイズ性の高さなどがあります。

 そこから長い時間を経た2025年1月8日、インフィニットループよりSteamで無料配信されたデスクトップマスコットアプリが「Desktop Mate」です。

 「Desktop Mate」はデスクトップ上にキャラクターを配置し、触れあったり、時にはウィンドウの上に座らせてみたり、画面端から覗かせることができます。また、アラーム機能で時間のお知らせをしてもらうこともできます。

「Desktop Mate」を使ってみました。アニメーションが豊富で可愛いです
画面端に配置すると、ひょこっと顔を出してくれます

 無料で利用できるキャラクターの「あいえるたん」の他に、有料の追加キャラクターとして「初音ミク」を追加できること、非公式のMODを使うことで自分の好きなモデルを使うこともできたこともあり、本アプリは大人気を博し、配信から2週間で100万ダウンロードに到達しました。

 一方で、「非公式のMODを使うことは『Desktop Mate』の規約に違反するのでは」という声がユーザー間で出ていました。実際に、公式からも「個別の質問には答えかねるが、利用規約の範囲内で利用してほしい」というアナウンスもあり、非公式MODを導入しているユーザーを批判するような声がSNSで見られることもありました。

 そういった流れの後に登場したのが、オープンソースの「uDesktopMascot」です。創作の自由化をテーマにしたデスクトップマスコットアプリのオープンソースプロジェクトで、ライセンスは「Apache-2.0」。ユーザーは無料で使用できます。

 ニュース記事の執筆時点ではv0.0.2でしたが、かなりのスピードで機能追加や改善が行われており、この記事の執筆時にはv0.1.0までアップデートが行われるなど、積極的に開発が進められています。

 「uDesktopMascot」では、好きなVRM形式のモデルをインポートして表示できるだけではなく、GLB/GLTF形式や、FBXのロード機能にも対応しています。また、クリック時やドラッグ時に決まったボイスを再生してくれる機能があり、wavファイルやmp3ファイルを使えばカスタマイズも可能です。

 現時点では、デスクトップにキャラクターが常駐することがメインで、「Desktop Mate」のような豊富なアニメーションやアラーム機能は実装されていません。ですが、オープンソースかつ、熱心にアップデートされていることから、今後の機能追加に期待が持てます。

画面にVRMファイルを配置できます。ちょっとしたアニメーションもあります
ほかにもボイス機能やBGM機能が搭載されています

 そして、この盛り上がりに参戦したのがバーチャル双子YouTuberの「おめがシスターズ(以下、おめシス)」さんです。

 おめシスさんが配布しているアプリ「おめがデスクトップ」は、おめシスの2人をデスクトップ上の好きなところに配置でき、事前に収録したアニメーションが再生されます。リリースまでのスピードを考えると、そのフットワークの軽さは驚きです。

 「伺か」の爆発的な人気、そして窓の杜でも以前取りあげたデスクトップマスコットアプリの「Vcot」に対する熱狂的な反応からも、改めて界隈の盛り上がりを感じます。

 今回紹介したアプリは全て無料で使用できます(Desktop Mateで「初音ミク」を使用する場合は有料)。

 デスクトップにキャラクターが常駐するというのは作業の癒やしになります。ぜひ、試してみてください。作業効率が大幅にアップする……かもしれません。