レビュー

「Visual Studio Code」に癒しを! ペットがコーディングに寄り添ってくれる拡張機能

お馴染みのあいつやこいつも含んだ全17種類を飼える

「Visual Studio Code」でいろんなペットが飼える拡張機能「vscode-pets」

 「Visual Studio Code」でコーディングしていると、時折“癒し”がほしくなることはないだろうか。ネコを飼うプログラマーが少なくないように見えるのは、張り詰めた神経を解きほぐし、リラックスするには、そばに寄り添ってくれるペットが癒しとなるからだろう。しかし、住環境やアレルギーなどが理由でペットが飼えない人もいる。

 そんな人におすすめなのが、「vscode-pets」だ。これは「Visual Studio Code」の拡張機能で、インストールしておけばコードエディターの中でさまざまな種類のペットを飼うことができる。

 「vscode-pets」をインストールするには、「Visual Studio Marketplace」を利用するのが簡単だ。[拡張機能」サイドパネル([Ctrl]+[Shift]+[X]キー)を開き、「vscode-pets」を検索して導入してもよい。セットアップが完了すると、[エクスプローラー]パネルの下に、[VS CODE PET]というパネルが現れる。

「Visual Studio Marketplace」からインストール

 ペットを飼うには、パネルのタイトルバーにある[+]ボタンを押す。すると、コマンドパレットで登場(スポーン)させるペットの種類が選べる。執筆現在、サポートされているのは以下ペットを始めとする17種類だ。

  • cat:ネコ
  • chicken:ニワトリ
  • clippy:クリッパー。かつてイルカの「カイル」君、「冴子先生」などとともに「Office アシスタント」ととして活躍しており、絵文字にもなった
  • cockatiel:オカメインコ
  • crab:カニ。プログラミング言語「Rust」の非公式マスコット
  • dog:イヌ
  • deno:恐竜
  • fox:キツネ
  • horse:ウマ
  • rat:ネズミ
  • rubber-duck:お風呂遊びによく使うアヒル
  • snake:ヘビ
  • turtle:カメ。キャラクターを動かすサンプルプログラミングによく使われる

 ペットによっては色が選べるほか、名前を付けることもできる。

コマンドパレットでスポーンさせるペットを選ぶ。ペットによっては色が選べるほか、名前を付けることも

 ペットをスポーンさせるとパネルの中を勝手に歩き回るが、感情もあるようで、マウスオーバーさせるとフキダシで絵文字が現れる。パネルバーの[○]ボタンを押してボールを放り込むと、それを追いかけるのがかわいらしい。

ペットが遊びまわる様子

 そのほかにも、設定画面では以下の要素をカスタマイズ可能。

  • ペットの大きさ
  • ペットを飼う場所(既定は[エクスプローラー]パネルだが、エディターパネルで飼うことも可能)
  • テーマ:ペットパネルの背景をいくつか選べる
  • マウス操作でボールを投げる

 本拡張機能はオープンソースで開発されている(MIT license)ので、もし希望のペットがいるならば、ソースコードをコントリビュートしてみるのもよいだろう。

設定画面でいくつかの要素をカスタマイズできる

ソフトウェア情報

「vscode-pets」
【著作権者】
Anthony Shaw 氏
【対応OS】
(編集部にてWindows 11で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
1.27.0(24/06/11)