レビュー
PCの起動にかかった時間を丸裸にするフリーソフト「BootPerformanceView」
カーネル、ドライバー、デバイス……それぞれの初期化にかかった時間を詳細に
2025年6月2日 09:51
「BootPerformanceView」は、デバイスの起動プロセスのパフォーマンスを調査できるツール。Windows Vista/7/8/10/11以降に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、開発元「nirsoft.net」からダウンロードできる。
Windowsはシステムのブート(起動)プロセスからさまざまな情報を収集・計測し、その結果をイベントログ(Microsoft-Windows-Diagnostics-Performance/Operational)として記録している。本ツールは、それをわかりやすくリストビューで表示したものだ。
「BootPerformanceView」は他のNirSoftツールの多くと同様、インストールや追加のDLLを必要としないポータブル・スタンドアロンなアプリとなっており、書庫ファイルを展開して実行ファイルを起動するだけで利用可能。管理者権限で起動すると、リストビューにデータが読み込まれる。
取得できるおもな情報は、以下の通り。リストビューのヘッダーをクリックすれば、それぞれの情報をキーに並び替えできる。
- ブートを開始した時刻
- ブートを終了した時刻
- ブートにかかった時間
- メインパスブート時間(コンピューターの起動からユーザーのデスクトップが表示されるまで)
- カーネルの初期化にかかった時間
- ドライバーの初期化にかかった時間
- デバイスの初期化にかかった時間
- SMSS(セッションマネージャー)の初期化にかかった時間
- ユーザープロファイルの処理にかかった時間
各行をダブルクリックすれば、プロパティ画面で情報をまとめてチェックできる。選択した行、すべての行のデータをCSVやHTML、JSON形式などでエクスポートすることも可能だ。
そのほかにも、今利用しているデバイス(ローカルシステム)以外をデータソースにする機能を備える。たとえばリモートコンピューターのログを読み込んだり、保存済みのログの内容を表示したりできる。
ソフトウェア情報
- 「BootPerformanceView」
- 【著作権者】
- Nir Sofer 氏
- 【対応OS】
- Windows Vista/7/8/10/11
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 1.00(25/05/23)