レビュー

PCの起動にかかった時間を丸裸にするフリーソフト「BootPerformanceView」

カーネル、ドライバー、デバイス……それぞれの初期化にかかった時間を詳細に

「BootPerformanceView」v1.00

 「BootPerformanceView」は、デバイスの起動プロセスのパフォーマンスを調査できるツール。Windows Vista/7/8/10/11以降に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、開発元「nirsoft.net」からダウンロードできる。

 Windowsはシステムのブート(起動)プロセスからさまざまな情報を収集・計測し、その結果をイベントログ(Microsoft-Windows-Diagnostics-Performance/Operational)として記録している。本ツールは、それをわかりやすくリストビューで表示したものだ。

 「BootPerformanceView」は他のNirSoftツールの多くと同様、インストールや追加のDLLを必要としないポータブル・スタンドアロンなアプリとなっており、書庫ファイルを展開して実行ファイルを起動するだけで利用可能。管理者権限で起動すると、リストビューにデータが読み込まれる。

 取得できるおもな情報は、以下の通り。リストビューのヘッダーをクリックすれば、それぞれの情報をキーに並び替えできる。

  • ブートを開始した時刻
  • ブートを終了した時刻
  • ブートにかかった時間
  • メインパスブート時間(コンピューターの起動からユーザーのデスクトップが表示されるまで)
  • カーネルの初期化にかかった時間
  • ドライバーの初期化にかかった時間
  • デバイスの初期化にかかった時間
  • SMSS(セッションマネージャー)の初期化にかかった時間
  • ユーザープロファイルの処理にかかった時間

 各行をダブルクリックすれば、プロパティ画面で情報をまとめてチェックできる。選択した行、すべての行のデータをCSVやHTML、JSON形式などでエクスポートすることも可能だ。

プロパティ画面

 そのほかにも、今利用しているデバイス(ローカルシステム)以外をデータソースにする機能を備える。たとえばリモートコンピューターのログを読み込んだり、保存済みのログの内容を表示したりできる。

データソースをローカルデバイス以外にすることも可能

ソフトウェア情報

「BootPerformanceView」
【著作権者】
Nir Sofer 氏
【対応OS】
Windows Vista/7/8/10/11
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
1.00(25/05/23)